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2012年5月5日土曜日

続 アメリカから日本の大学へ

アメリカから日本の大学へという記事を4月のはじめにアップしましたが、その続報。


グローバル30について。例によりウィキペディアによると。
国際化拠点整備事業(=グローバル30)は日本の国公私立大学を対象とした文部科学省が実施する支援事業の一つ。
世界的な人材獲得競争が激化するなか、日本の大学の『国際競争力』を高め、魅力的な教育内容を提供することで、『能力の高い留学生』を世界中から日本に集め、外国人留学生と日本人学生が「切磋琢磨」する環境を、日本国内に設けることで、『国際的に活躍できる人材の養成』を実現することを目的とする。こうした、質の高い大学教育・充実した留学生の受入れ体制を提供する大学の取組みのうち、特に優れたものを審査の結果、選定・採択し、国際化拠点の形成に向けて国が支援する事業。
対象となる学部・研究科では「英語学位コース」が設置され、2010年度~2012年度にかけて外国人留学生の受れ入れが開始される。2011年時点で、日本国内の「国私13大学」に「大学院で90」、「学部課程に16」のコースが設置されている。

で、その13の大学とはどこか....→ ここです。


国から補助金をもらって、英語で講義する国際教養学部のような学部を設置し、留学生の獲得を図っている、というか、国内の日本人学生の数を減らしてでも外国人留学生を増やさないといけないらしいですよ。それが、どうやら期待したほどの成果も効果もないらしく、というより、まだ上手く運用できるほどの戦略もなく....、事業仕分けで予算削られたらしいです。


世界の大学ランキングというサイトがありますが→ここ
世界のトップ400くらいには名前が載っていないと、優秀な学生の争奪戦にも参加できません。実際400以内でも大変です。

世界中から優秀な学生が欲しいのは何も日本の大学だけではありませんからね。アメリカの大学だってハーバード大学の学長自ら世界中回ってリクルートしているくらいですから。
そんな強豪アメリカの大学と優秀な学生を取り合えるだけの力をつけるためにも予算を削っている場合では無いように思いますけど....。

下の表は大学の世界ランキングです。大学のランキングをつけている機関はいろいろあって、多少の順位の違いはあるようです。
聞くところによると、この大学のランキングは学部(Undergraduate)の評価というより、大学院の評価の部分が大きいのだそです。
世界トップ10の大学 ウィキペディアより
日本の大学 ウィキペディアより

世界ランキングを決める評価基準は以下の通り。日本の大学が著しく低い評価を受けているのが4.国際です。だから国際化拠点整備事業(=グローバル30)をやっているんでしょうけど予算削ってどうすんでしょう。


ロンドンの日本語補習校にこのグローバル30の有名大学がいくつかリクルートに来たらしいです。びっくりですね。サンフランシスコ日本語補習校では聞いていませんが....。
帰国子女を積極的に受け入れている私立中学・高校がサンフランシスコ日本語補習校で毎年説明会を開催して、リクルートを行ってはいますが。


イギリス在住で、お子さんの大学受験真ただ中の方のブログに驚きの内容が書かれていました。是非、読んで見て下さい。できればコメント欄も読んだ方がいいです。→ここ


英語で講義をする学部ならこれまでの帰国子女枠の試験であったような日本語力を問う必要はもうないわけで、今度は英語力が問われるわけです。ところがその問われている英語力のレベルの低さにびっくりなんだそうです。ということは大して英語力も問われないんですね。日本の有名大学の敷居をそんなに低くしていいんですか。
そのブログにも書いてましたが、グレードCでオッケー、日本語も教えてくれる、就職まで面倒見てくれる、海外在住の日本人の親達は、ホント目の色変えますよ、これから。


難点を言えば、学部が文系の国際教養系しかないってことでしょうか。理数系の学部を狙っている留学生にはダメですね。そっちは大学院の枠があるようですが、その場合は完全英語講義でなないので、まだまだです。


日本の大学の国際競争力......道のりは長い。


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2 件のコメント:

  1. マウントタムさん、

    私の拙ブログをご紹介くださってありがとうございます。
    このグローバル30プログラムは海外子女には耳寄りな情報ですが、日本の大学の国際競争力を上げることにはまったく寄与できませんよね。いかにも「日本のお役所仕事」って感じがします。当事者の大学にとっても当惑する面の方が多いのではないでしょうか。

    実はあの記事を書いた後アクセス解析をすると、東大を含むグローバル30参加のほとんどの大学からのアクセスがあったんです。周囲でどう見られているのか気になっているのでしょうね。

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  2. 鉄火のマキさん
    こんにちわ。そうですよね。海外在住組の日本人家庭からすると、とってもおいしいシステムです。
    アクセス数と言えば、この記事もそうです。5月にリリースしたばかりなのに、全期間でのアクセス数ベスト10に入ってしまいました。同じように最近リリースした記事なのに全期間でのアクセス数ベスト10にはいったものが”プレゼンテーション力”です。関心度の高さが伺えますね。
    これからもいろいろと情報を発信して下さい。とてもとても参考になります。

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