ページ

2012年5月10日木曜日

ドメスティック バイオレンス

在サンフランシスコ日本国総領事館のサイトにはこんなページがあります。クリックして読んでみて下さい。
ドメスティック・バイオレンスによる逮捕・拘束事例の頻発!!!


毎年、このようなことが数件起こって、領事館も対応に追われ大変なんでしょうね。だから、日本からこちらに旅行に来ている人達や、結婚や仕事や留学でこちらに在留している日本人にこうやって注意を促している訳です。


ところがです。その注意を促す側の領事館の方が、それも副領事という職にある方が4月始めにドメスティック・バイオレンスで逮捕されてしまいました。なんとも驚きの出来事です。
ネットの記事にも載っていたのでこちらに↓リンクを貼っておきます。
Japanese Official Arrested in San Bruno for Domestic Violence


日本の新聞記事では顔写真は掲載されていないようですが、アメリカではしっかり載ってます。
日本の記事は→こちら

まだお若い方です。エリート官僚でしょ? 一体全体どうなってんでしょうか。結婚18ヶ月と新婚さんなのに.....。昨年1月から繰り返し受ける虐待に絶えきれず、奥さんが警察に駆け込み、4月1日に逮捕されたんだそうです。

記事を読んでるとすごいことが書かれてます。”スクリュードライバーで奥さんの手を刺した” とか、”殴って歯を折った” とか、”奥さんを踏みつけた” とか、”車から突き落として怪我を負わせた” とか。これって夫婦喧嘩でちょっと手が出たというレベルではありません。明らかに犯罪ですよね....。いったいどうやったら自分の妻にこんなひどい事ができるんでしょう。

家庭内暴力と傷害の罪で起訴されたのですが、本人は5月7日に裁判所で行われた審理で無罪を主張したようですね。保釈金$35,000($1=100円として350万円)を払って現在保釈中。6月14日にまた裁判所で審理が行われるそうです。
奥さんは離婚手続き中なんだとか.....。


ここで気になるのが外交特権というやつですね。さっそくウィキペディアを見てみました。
『外交特権(がいこうとっけん, Diplomatic priviledges and immunities)とは、外交使節団の接受国が国内に駐在している外国公館や外交官及び国際機関などに対して与える特権及び免除。公館の不可侵や不逮捕特権などがある。これらの特権は外交関係に関するウィーン条約に基づいている。』
職務と無関係ならば特権は適用されないということだそうです。


で、もし起訴されている内容全てが認められ有罪判決になると懲役15〜20年だそうです。すごっ。日本もDVに対してこれくらい厳しくすると、減るんでしょうかね。


ところで、DVの定義ですが、身体的暴力だけではなく、モラハラ(モラルハラスメント)と呼ばれているところの精神的、性的、経済的、社会的な支配も含まれます。
ある記事で読んだことなのですが、こういったDVの原因はストレスではないそうですよ。相手を自分の支配下に置こうとする支配欲が原因なんだそうです。


それで、こういった人には共通の行動パターンがあるんだそうです。
1)何度も家に電話をかけてきて家にいるかどうか確認する嫉妬深さ。
2)支配欲:妻にしつけと言って暴力をふるう。だいたい妻=夫は対等です。対等な立場の人に対して”しつけ”するなんてどんな発想?
3)人の痛みには気づかないのに自分が受ける屈辱には『俺のことを馬鹿にしやがって』と激怒する。
4)男尊女卑意識。『誰のおかげでメシが食えると思ってんだ』というのが典型。
5)『俺が暴力をふるうのは妻のせいだ』と責任転嫁する。
6)所有欲が強いため、妻を自分の所有物と考えているので、妻の勝手な行動は許さない。
7)外面が良く、外での評判は『超いい人』。内と外が全く正反対。ジキルとハイド的二重人格。
8)”普段は妻に優しいが症状が出た時は豹変する” とか "暴力をふるった後はものすごく優しくなる” の繰り返し。
とまだまだあるようですが、代表的な例でした.....。


ところがですね、こんな本があるんだそうです。
なぜ、母親は息子を「ダメ男」にしてしまうのか
息子を持つ身としては、かなり怖い言葉ですね。もしかして私は今、未来のDV男を作ってる?って不安になります。母親のDMC(ドメスティック マインド コントロール)がいかに子供に悪影響を及ぼすかという本です。


このDMCを受けて育った子供は、
わざわざ自分が不幸になることをする = 自己矛盾
な言動をとるそうです。
『お母さんの言うことを聞きなさい』などと、子供の頃に、親から無条件の愛が受けられず、条件付きの愛しか受けられなかった場合、”自分の幸せ” ではなく ”お母さんの幸せ” を常に考えて行動するように成長し、何をやっても満足感が得られないとか、何をしても楽しくないとか、人生へのあきらめとか絶望感に襲われたりするのだそうです。


これは親から子、子から孫へとずっと連鎖するんだそうです。気づいたときに断ち切らないといけません。


勇気のある人はこの本を読んでみて下さい。これを読むと、これまでの自分の行動パターンが理解できるのかもしれません。


下のアマゾンのリンクをクリックすると、立ち読みができます。目次だけでも目を通してみて下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿