134分もあるえっらい長い映画だよなぁ〜と思っていたんですが、まったりと時間が流れるのは最初の15分くらいで、その後はかなりスリリングな展開であっと言う間の134分でした。観ている方もあまりの緊張で疲れるすごい映画でした。
この映画は実話なんですよね。2009年4月にソマリア沖でアメリカの貨物船がソマリアの海賊4人に乗っ取られるのですが、船にある有り金全部渡して、ライフボートに海賊を乗り込ませ終わりにしようと思ったら目算外れて船長が人質にされてしまう訳です。
『こんなはした金で満足すると思ってんのか、俺が乞食に見えるのか?』ってセリフでちょっとクスッと....あ、いえその...見えますとも...川^_^;儿
この映画はそのライフボートの中の4人の海賊とフィリップス船長とUS Navyとの攻防を描いたものなんですが、あんな狭いボートの中に銃口を向けられ何日もいると、精神的に極限状態になるわけで、精神に異常をきたしそうなものですが、フィリップス船長は冷静沈着であの手この手で海賊と渡り合おうとします。
いや〜もうこのまんまどうなっちゃうんでしょうとハラハラドキドキしながら観ていたんですが、ついにやって来ましたUS Navy。海賊はビビりますが、フィリップス船長はあ〜助かったって表情を一瞬見せます。隣りで息子達は『Yes!』とガッツボーズをしてました。
アメリカ人の人質一人を救出するためにですね、オレンジ色のちっちゃいライフボートの周囲に空母一隻、巡洋艦二隻ですよ。その上なんとNavy SEALsが海面に空挺降下ですよ。すごい展開です。
人質救出というより、もはやこれは国家の威信を賭けた闘いってやつです。
このシーンを見てですね.....、アメリカの軍事費がバカ高い理由が.....。
空母や巡洋艦を動かすのだって莫大な費用ですが、Nave SEALsが空挺降下する時の輸送機もさることながら、パラシュートでしょ、着水する時に来ているドライスーツでしょ、ああいった装備は全部使い捨てでしょ。何万ドルも使い捨てですよ....。だって、艦船に乗り込んで来たときのシールズの隊員達は全然濡れてない揃いのユニフォームを着て ”車で乗り付けて来ました”みたいな雰囲気でしたよ。
この映画の見所は最後15分くらいのNavy SEALsの救出作戦の様ですね。
Navy SEALsのスナイパーすごい。すごいチームワークで黙々と任務を遂行して、任務が完了したら喜ぶ風でもなく、さっさと退却。かなりかっこいいです(笑)。
あとから長男が教えてくれたのですが、Navy SEALsには9つのチームがあるそうです。
今回、このフィリップス船長の救出作戦実行チームはチーム6だそうで、このソマリアでの人質事件の2年後の2011年にウサーマ・ビン・ラーディン殺害計画を実行したチームなんだそうです。
このチーム6は別名DEVGRUと呼ばれているアメリカ海軍の対テロ特殊部隊で、Navy SEALsの中でも別格の存在。良くトレーニングされ、ハイテク機器を使いこなし、射撃の腕も最高で、とにかく世界で一番強い人達です。
そして、トム・ハンクスの精神的に極限状態の演技がすごい。
救出され運ばれた艦船のメディカルルームでの極限の緊張から解放された時の演技もすごい。
フィリップス船長がドクターからいろいろと問診をされているシーンで、こないだ追突事故にあった時に消防隊員が私に同じことしてたよなぁとフラッシュバック状態....。
映画が終わった瞬間、こっちも緊張から解放されて、はぁ〜〜〜っとため息が.....。
むち打ちの症状がまだ長引いているというのに、134分という長い、しかも観ていてかなり緊張する映画を観るのに、座席に正座してみたり、斜めに座ってみたりして....。緊張感からか腰と首がかなり痛くなりました。川^_^;儿
むち打ちの症状がまだ長引いているというのに、134分という長い、しかも観ていてかなり緊張する映画を観るのに、座席に正座してみたり、斜めに座ってみたりして....。緊張感からか腰と首がかなり痛くなりました。川^_^;儿
ライフボートの中でのフィリップス船長と海賊の会話からすると、ソマリアの海賊たちはもともと漁師だったんですね。
それが、外国のでっかい漁船が来て、根こそぎ魚を捕って行ってしまって、魚が捕れなくなってしまい貧困状態に陥ります。
不思議なのは、ソマリアの貧しい村に食べるもの無く、みんなやせ細っているのですが、なぜか結構立派な武器はたくさん持っているんですよね。どうやってその武器を手に入れたの?っていうか、誰が彼らに武器を売ってるんだ?そっちもかなり問題だよなぁ。
ソマリアの内戦による無政府状態、外国漁船のソマリア沖での魚の乱獲、村民に武器を流す業者。何よりも、海賊たちの大半が10代の若者です。映画の中の海賊の一人が16才。長男と同じ年です。この映画を見終わってかなり複雑な思いになりました。
同じことを思ってました。ソマリアの現状に表面さらりとしか触れず、ヒーローイズムに話を転換していて、名演技は別のこととして苦い気持ちばかりが残りました。でも、これで、ソマリアのことを知ってみようと思ったので、よしとしましょうか。。
返信削除コメントありがとうございます。
削除ホントにそうですよね。海賊になるしか生きる道が見いだせないソマリアの青年達をなんとか救う手だてはないもだろうかと、この映画を観て思いましたよ。
最近見たい映画っていうのがなく、この映画のコマーシャルみたときに、”みたいなぁ~”長いからトイレが。。(^_^;)
返信削除DVDになるのまって、家でみます!
長いけどトイレ途中でいっても大丈夫。見所はラスト30分だから(笑)
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