ページ

2012年11月6日火曜日

国際映画祭で注目!マウント タマルパイアス

ミルバレー(Mil Valley)の写真家 ゲイリー・ヨウスト氏(Gary Yost 53歳)制作、出演のマリン カウンティのシンボル  マウント タマルパイアスでの火災監視ボランティア(Marin County Fire Lookouts)としての一日の短編ビデオが注目を集めているんだそうです。

これを制作し出演したゲイリー・ヨウストさんは、もともとはコンピュータ エンジニアで、1980年代にAtriという3Dアニメーション プログラムを開発し。CADとか3D ModelingのソフトMayaのAutodeskに1999年に売ったという、3Dアニメーションのパイオニアなんだそうです。

そして彼は住んでいるミルバレーのCERT(Community Emergency Response Teams)トレーニングを受けたのがきっかけで、消防署の活動に興味を持つようになり、その後、マリン郡の火災監視ボランティア トレーニングを受け認定されました。

さて、マウントタムイーストピークの高さは2,571フィート(約800m)ですが、2,586フィートの所にキャビンが建てられています。ここはマリン カウンティで一番高いところ、そしてここからの眺めはマリン カウンティが一望できる360度のパノラマ。

ここでボランティアが2日間シフトで交代して山火事や町の火災の監視を行っている訳です。

このキャビンは1901年にサンフランシスコ湾への船の入港を監視するために建てられ、その後1935年に火災の監視のために建て替えられたそうです。

で、このゲイリーさん、ここに3台のカメラや機材やらを持ち込み、監視ボランティアの一日の様子とこのキャビンからの眺めをビデオに収録しました。そして約7分間のビデオに仕上げ、vimeo.com にポストしたら、laughingsquid.com に取り上げられ、1週間も経たない間に640,000回もロードされたんだそうです。
とにかく口コミですごい話題になっているそうで、そうなったらいろいろほっときませんよね。
まずニコンが、ニコン ワールド マガジン(Nikon World magazine )にこれを取り上げることを計画中。そして先週はマドリッド国際映画祭の大スクリーンで上映されたそうです。


まぁとにかくこの映像を見ましょう。自然の風景が本当に美しいです。1日分をわずか7分のビデオに編集しているので、えっらいスピードで早送りしているわけですが、雲の動き、霧が流れる様子、降ってきそうなほどの空いっぱいの星の動きなど、Breathtakingな.....息をのむほどのすばらしい映像になってます。
滞在中、ゲイリーさんは、とにかくあまりの美しさに眠るのが惜しくて寝られなかったんだそうです。
その話題のビデオがこちら↓

このキャビンはイーストビークにあるのですが、ウエストピークというのもあります。
前に記事でも書きましたが、ソノマからマリンにかけての海岸沿いにはコースト ミウォーク(Coast Miwok)族が住んでいました。そしてこのマウント タマルパイアスは彼らの聖地でした。聖地なわけですから頂上は畏怖の念からか、彼らは立ち入ることを恐れていたそうです。米軍はそれをいいことに、1950年にウエストピークの頂上を41フィート(約13m)ほど削り、レーダー基地を建ててしまい、それ以降は立ち入り禁止区域になっています。


ゲイリーさんは彼の3Dアニメーション技術を駆使して、1950年に山が削られる前はどんなだったかという映像を制作し、ウエストピークの失われた41フィートを元に戻して欲しいと活動をしているんだそうです。

さて、このイーストピークの頂上へ登るには、徒歩やバイクではどこからでも行けますが、足に自信の無い方はミルバレーから車で8合目あたりまで行ける道があります。


Marin County Fire Lookoutsのサイトは→こちら


【関連記事】

0 件のコメント:

コメントを投稿