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2011年5月19日木曜日

学校-その6 高校1

マリン カウンティとはまったく関係のない話ですが、ちょっとこっちの教育や学校事情のことを書いてみたくて・・・・学校シリーズ


アメリカの高校 その1
長男は9年生(高校1年生)です。日本で見ていた映画やドラマを通して、アメリカのハイスクールはきっと楽しいんだろうなぁと思っていたのですが、それは大間違いで、実はめちゃくちゃ大変。遊んでる暇ないです。


日本のような大学入試制度とは異なり、こちらは高校2年生〜4年生までの成績とSAT(Scholastic Aptitude Test)と呼ばれる共通テストの点数と論文や推薦状、課外活動などをもとに審査されます。


※共通テストにはもうひとつACT(The American College Testing Program)というのがあります。
SATかACTかどちらかのテストを受けます。


こういった入試制度のため、GPA(Grade Point Average)とよばれる成績評価値を少しでもあげ、SATで良いスコアをとり、部活、スポーツ、音楽などの課外活動をし、コミュニティー サービスとしてボランティア活動をする.....と、とにかく毎日毎日どれだけ忙しいことか。
有名大学を受ける学生のGPAはみな満点あるいはそれ以上、その上SATも高得点な訳で、学力だけでは選抜できないですよね。だから、学力以外のものでその学生の人柄、将来性、大学が求めている人物なのかをみているのでしょうね。


大学入試が日本のように試験だけならどれだけ楽かと高校生の親をもつ日本人のお母さんたちはぼやいています。


ここ数年、マリン カウンティでも問題視されているのが、子供の鬱と自殺です。
とにかく良い大学に入るために、学校や課外活動で忙しすぎて、時間にも気持ちにもゆとりがなく、その上、親からのプレッシャーに耐えられなくなり、子供達の心が病んできているようです。
我が家のボトムラインは健康が一番ですから...大丈夫だと思うのですが(笑)


ちなみに、GPAの満点は4点です。でも東海岸のアイビー リーグの大学やパブリック アイビーと呼ばれている、レベルの高い州立大学に合格するような生徒のGPAは4点以上あるらしいです。


満点が4なんですけど....川 ̄ー ̄;A" 
実は4点以上取れるからくりがあります。高校の授業には3種類のクラスがあります。
一般クラス
オーナーズクラス:Honors Class(成績優秀者クラス)
APクラス:Advanced Placement Program(高校内で大学レベルの授業を行うクラス)


このAPクラスでAを取ると5点もらえます。高校のAは4点ですから、APクラスを取ってAを取れば、GPAを4点以上にすることができます。でも、誰でもAPクラスに入れるわけがない事くらいは想像つきますよね(笑)


アメリカの超優秀大学に入学する生徒達はホントすごいですよね。文武両道の人達です。勉強優秀、スポーツや音楽優秀、ボランティア活動優秀、この3点セットで優秀な人達です。そしてそれが特にアイビーリーグのような場合は、プラス親が金持ち


だって、優秀有名私立大学の授業料は年間5〜6万ドル(500〜600万円)しますからね。
ここで奨学金なんてもらえる人は5点セット、天才です。


自分が実際に大学に通ってみたのと、こちらの高校生を見ていていいなぁと思ったのは、学期中は遊ぶ暇無しの大量の課題、脇目もふらず勉強ですが、夏休みや、冬休みなどの長期の休みには宿題がでないので思いっきり遊べて、オンとオフがはっきり区別されていて良いということかな。

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