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2011年5月6日金曜日

学校-その1 学校制度

マリン カウンティとはまったく関係のない話ですが、ちょっとこっちの教育や学校事情のことを書いてみたくて・・・・学校シリーズ


こっちの義務教育は日本とちがってK〜12年生(幼稚園から高校)までの13年間です。
幼稚園 K(Kindergarten)
小学校 1〜5年生
中学校 6〜8年生
高校  9〜12年生
就学年齢は、カリフォルニア州では、その年の12月2日までに満5歳になる児童はその年の9月から幼稚園に入園することになっています。


これが東海岸とかでは9月2日のため、8〜12月生まれの子供をもつ家庭では、就学を1年遅らせる場合もけっこうあります。
その結果、同級生なのに1歳以上年齢が違うクラスメートがいるわけです。


大人になってからの1歳はたいした違いはありませんが、幼稚園や小学生の1歳の差は能力的に結構な差がでてきます。遅らせて入ってきた場合、スポーツ面、学習面でそれが有利になるわけです。まぁその子供の性格にもよるところは大きいですけど。


我が家の息子達は10月生まれと11月生まれ、しっかり遅らせて入学するような生まれ月ですが、うちは遅らせずにそのまま就学させました(私が早く解放されたかった.../笑)。
そのため、長男も次男も仲の良い友達は1歳半年上です。


実のところ、もう10年近くも、カリフォルニア州の就学年齢の基準を東海岸と同じ9月2日にすると言われ続けていますが、いったいいつになるんでしょうか........。


幼稚園は校舎と遊戯場は小学校と区別されていますが、小学校の中に併設されてます。授業内容を見ていても、幼稚園というより小学校にあがるための準備をする学年という感じで、このKを入れれば小学校の5年と併せて結局のところ小学校は6年間になるわけです。
なので、学校の形態もエレメンタリー スクールはK〜5の6年間になっています。


それにしても高校が4年もあって、しかも義務教育というのがすごいですね。日本も高校の学費を無料にするくらいなら、いっそ義務教育にしてしまえばいいのに.....と思うんですけど。


アメリカの公立学校は基本的には学習内容のガイドラインはあるようですが、州、学区、学校によって違いがあります。
高級住宅地の中にある学校は町の税収も良いし、親達の寄付金やボランティアで、教育内容も質も、教師の質も、学校の設備もかなりいいです。それに、そういったところに住んでいる親達は、たいてい高学歴&高収入でインテリジェンスも高く、教育熱心。必然的に地元の学校のレベルが高くなるわけです。


こんなサイトまでありますから....
Great Schools
ここのサイトで、全米の公立、私立の学校のレベルとか人種の構成比率など他にもいろいろな情報が得られます。これを見て、就学年齢に達する子供がいる家庭は引っ越し先を決めるわけですね。成績+その地域に住んでいる人の種類(民族的な種類ではありません)で学校を選ぶのがいいかなと私は思います。


学校のレベル
それで、どうやって学校の学力レベルが決まるのかということですが、小(2年から)中高と毎年学年末の5月になるとStar Testというのを実施します。全国学力テストみたいなものです。これでその学校のランクづけがされるわけで、学校側からするとかなり緊張するらしいのです。
テストの1ヶ月前くらいから各家庭にスターテストが始まるから体調管理に気をつけろだのといろいろ指令がくるのもわかります。


それと、California Department of Educationというカリフォルニア州の文部省みたいなところが実施しているCalifornia Distinguished Schools Programというのがあります。
審査基準にパスした学校は正門に掲げられている学校の名前の下に
California Distinguished School
カリフォルニア州優秀校という文字を刻めるわけです。

他のサイトで読んでびっくりしたのですが、カリフォルニア州では成績の悪い187校の学校が発表されたそうです。で、校長を含む教職員の入れ替え、または近隣の優秀校との合併を強制執行されるそうです。すごいですねぇ....

サポート システム
アメリカの文部省(U.S. Department of Education)が実施しているNCLBA(No Child Left Behind Act)というプログラムがあります。早く言えば、落ちこぼれをなくそうといったプログラムです。対象となる生徒の特別クラスが学校に設けられています。通常の授業を受けながら、その合間に生徒のレベルにあわせて別枠の授業も受けます。
年に一度、校長、担任、カウンセラー、特別クラスの先生と両親とでミーティングがあり、問題点やら改善策、目標に対してどれくらい達成しているかなどの説明があります。


また英語が母国語でない生徒に大しては英語のクラス、スピーチ(話し方や発音など)の改善が必要な生徒にはスピーチクラス。1年間の成績が思わしくなかった場合、夏休みに突入すると同時に4週間のサマー スクールもあります。
児童、生徒に対するバックアップのためのプログラムがいろいろ用意されていて、しかも無料。カリフォルニア州の教育改革の成果なのでしょう。


公立学校の学区
さて、学区の話になりますが、この辺りでは、公立学校の場合は日本と同じで、住んでいる地域の学区の中の学校へ行くのが普通ですが、サンフランシスコ カウンティだけが違います。
高級住宅地の中の学校のレベルが高くて、そうでないところの学校のレベルが低すぎて....という悪循環を断ち切って、まんべんなくレベルのボトムアップを図るため、学区制を廃止しました。そして希望校の中から抽選で決まるみたいです。そのため、家のすぐ近所意ある公立小学校へ行けないで遠くまで通わないと行けなくなったとか、兄弟姉妹で別の学校っていうのもあるらしいです。


サンフランシスコの高級住宅地といわれている所に住んでいる親御さん達にとっては大迷惑な制度で非常に評判が悪い為に、また元の学区制に戻るらしいです。


家がめちゃくちゃ高い所に引っ越して地元の公立学校に入れるか、家はあきらめてこれまたベラボーに高い学費の私立学校にいれるか.....究極の選択ですが、庶民にとってはどっちも難しい....。


さて、ベイエリアで人気の公立学校の学区はどこかというと、
マリン カウンティでは
Kentfield School District
Mill Valley School District
Reed Union School District
Ross School District
Ross Valley School District
Tamalpais Union High School District


イーストベイでは
Albany Unified School District
Kensington Hilltop Elementary School
Lafayette School District
Montclair Public Schools
Moraga School District
Orinda Union School District
Piedmont Unified School District(ダントツの人気だそうです)
Milla Vista School、El Cerrito のMadera Schoolも人気があるそうです


サウスベイではディストリクトまでは詳しくわかりませんが、市や町でいうとこの3つが人気のようです。なにせサウスベイと言えば、シリコンバレーがある所です。あの辺り一帯は親のインテリジェンスが世界トップクラスという人たちが集まってるところです。
Cupertino(アップル本社、オラクル本社があります)
Palo Alto(スタンフォード大学、ヒューレットパッカード本社があります)
Saratoga


※アメリカの教育制度は、州や学校によって多少の違いがあるので、ここに書いたことが全米に当てはまるものではありません。我が家の息子達の体験を通して書いています。


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