裏山は国立公園ミュアウッズのあるタマルパイアス山なわけで、レッドウッドの森の中にできた町ということで自宅にいながらにして森林浴ができるような環境です。もちろんダウタウンにはおしゃれなお店がずらぁ〜りと並んでおります。歩いている人達も、セレブの香りが漂っております。
この町の歴史はかなり古く、と言ってもマリン カウンティには6,000年前からコーストミウォーク(Coast Miwok)という先住民がいたわけですが、ちょっとそれでは話しが古すぎますね(笑)。
1826年にアイルランドから移住してきたジョン・トーマス・リード(John Thomas Reed)によって、1834年にこの地にカウンティ初の製材所が建てられたときから始まります。この製材所を英語で言うとミル(Mill)で、それがこの町の名前ミルバレー(Mill Valley)の由来なわけです。
現在のコートマデラ、ミルバレー、ティブロン一帯はジョン・リード経営のランチョ コート マデラ デル プレシディオ(Ranch Corte Madera del Presidio)と呼ばれていました。とにかく現在のマリン カウンティの一帯はレッドウッドの森だったわけで、それらをバッサバッサと切りたおし、鉄道(North Pacific Coast Railroad)と船で対岸に運び、サンフランシスコに建物を建てたということです。
ちなみにコートマデラ(Corte Madera)とはスペイン語で ”cut woods”(木を切る)という意味です。現在のミュアウッズを始め、ところどころレッドウッドの保存地区がありますが、あとは見事に切り倒されていますね。
ミルバレーのダウンタウンのはずれのキャスケイド クリーク(Cascade Creek)が流れているところにオールド ミル パーク(Old Mill Park)という公園があります。そこが例の製材所の跡地になるそうです。このクリークの水力を利用して材木を切っていたそうで、ノコギリはソノマのフォートロス(Fort Ross)、のロシア人からの供給だったそうです。
※フォートロス(Fort Ross)1812年〜1841年まではロシア人の入植があり、毛皮の貿易会社ロシアンーアメリカンカンパニーがありました。この人達がラッコの毛皮を根こそぎとってしまって、あの辺からラッコの姿が消えたのだそうです。その要塞跡は現在は博物館として残っています。→こちら
で、1950年カリフォルニア州の史跡(California Historical Landmark)に指定され、1991年にはオールドミルパークの中にレッドウッドの倒木を使って製材所の一部建物が復元され建てられています。
1890年頃の写真 ミルバレー図書館のサイトより |
復元された製材所 |
跡地には児童公園があります |
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