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2011年7月6日水曜日

異文化適応

もうずいぶんと前になりますが、臨床心理士の講演を聞きに行ったことがあります。
タイトルは『異文化適応』


外国へは旅行に行く分には楽しいですが、長期間住むとなると、これがかなりのストレスなんですよね。子連れだと更なるストレス(笑)


言葉の問題は大きいですよ。言いたいことが上手く言えない、伝わらないときのストレス。社会の仕組みが違うので日本にいた頃のように動けない。病院で見てもらうにはどうすれば良いのかとか、銀行で口座を開くにはとか、学校の問題とか、おつきあいとか、習慣とか何から何まで、誰かに聞いたり、頼ったりしないと自分一人でできない。
日本にいた頃は一人前の大人だったのに、こっちっではなに一つ一人ではできない状態で、これがすごいストレスになります。


それと料理ですね。日本と食材が違うので、日々の料理に苦労するわけです。こちらの食材でいかに和食を作るかとか。一番手っ取り早いのはこっちの料理を学ぶことですね。お料理教室にも何回か行きましたよ。


まぁこういったことは何年か住んでいると経験と慣れで次第に解消されてくるのですが、その慣れるまでの数年が地獄です(笑)
だから、セラピストが活躍するわけですね。
その方がおっしゃるに、異文化適応には過程があるらしいです。


1)移住期:何もかもが珍しく感じられ、旅行者気分

2)不満期:いやな面が目につくようになる

3)傍観期:不便な面にも慣れ、新しい文化を受け入れられるようになる

4)適応期:異文化の中で有意義に過ごそうと積極的に生活を送る

5)望郷期:滞在期間が長くなるにつれて、何かのきっかけで日本が恋しくなる


さて、あなたはどの過程でしょうか....っていう問いかけでした。
それで、その講演を聞いたのがアメリカに住むようになって3年目の頃で、まさに不満炸裂中の私でした。
アメリカの嫌なところばっかり目について、毎日不満たらたら。


私の場合、最初の1年は移住期。毎日海外旅行に来ているみたいで、どこへ行っても何を見ても楽しい。
その後、4年目までは、アメリカの嫌なところばかりが目について文句ばっか。
そして、6年目までは傍観期でアメリカの良いところ悪いところ全部受け入れられるほど慣れました。運転にも慣れ、地図を片手にどこでも行って見よう思えるようになりました。不便なことがあっても、日本だったらと思うのではなく、アメリカだもんねぇと流せます。
で、現在は適応期の真っ最中。残るはあと望郷期なんですねぇ......。


さて、このブログを読んで下さっている海外在住の日本人のみなさんは、現在どのあたりでしょうか?

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