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2013年11月23日土曜日

ヘイトクライム

シリコンバレーのど真ん中のサンノゼ市にあるサンノゼ州立大学で、

今年入学したばかりの4人の1年生がヘイトクライムの容疑で逮捕されました。

ヘイトクライムというのはウィキペディアによると、

人種、民族、宗教、性的指向などに関わる特定の属性を有する個人や集団に対する偏見や憎悪が元で引き起こされる犯罪行為で、

2009年に成立した犯罪なんだだそうです。

大学の寮で起こった事件で、

4人の1年生の白人学生がルームメイトの同じく1年生の黒人学生の首に

U字型の自転車のロックをかけ、

南北戦争の南軍の旗を立てその学生の周りにバリケードを作って、

ロックの鍵は無くしたから外せないぞとか騒いだらしい。

部屋のホワイトボードにはNワード(たぶんN・IGGER)が書かれていて、

ヒトラーの写真が貼られていたそうです。

なんと8月からこんないじめが始まっていたそうで、

寮に入ってすぐにこんなことしてたってことです。

逮捕された4人のうち最初に逮捕された3人は

氏名と出身地が公開され(18才だけど)、

マリン カウンティでもかなりの波紋が広がっております。

というのも、首謀者の学生がマリン カウンティの子で......。

現在、留置所に拘束されているわけですが、

保釈金は$15,000だそうで。

これから裁判が始まるわけですが、

有罪判決になると1年間の刑務所行きです。

サンノゼ州立大学1857年創立

23校あるカリフォルニア州立大学で一番最初に設立された歴史ある大学です。


で、この2013年の今の時代にまだこんなことが起こるのですね。

今回の事件、サンフランシス コベイエリアで、

しかもサンノゼ州立大学でなんでこんなことが起こったんだろうと、

サンフランシスコ ベイエリアだけでなくあっちこっちでみな驚いているわけです。

と言うのも、ブラックパワー サリュート(The Black Power Salute)

有名なところだからです。

大学のキャンパスには↓下のような像があります。
1968年のメキシコオリンピックの陸上競技 男子200m競争で、

アメリカ人選手が金メダルと銅メダルをとりました。

この二人のアメリカ人選手はサンノゼ州立大学の学生でしかも黒人。

表彰台でアメリカ国歌が流れている間、下を向き、拳を揚げ、

黒人差別に抗議するポーズをとりました。

オリンピックスタジアムはブーイングの嵐だったそうです。

これにより二人はオリンピック競技から追放されてしまいます。
それから随分と後になってから二人の抗議行動を賞賛するために

母校であるサンノゼ州立大学に像が建てられました。

というわけで、そういった背景のある大学で

こんな事件が起こるなんてほんとびっくりなわけです。

大学では12月に人種差別についてのフォーラムを開催することになったらしいです。

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