海外に住んでいると、何かあったらすぐに日本に帰れるように、いつも有効なパスポートを持っておくってのは大切なことですね。
たまぁ〜に聞きます。航空券買ったあとに、パスポートを見たら有効期限が切れてて大慌てだったっていう話。空港のカウンターでパスポートの期限切れに気づいたという人もいました。
こういう事態に陥らないように、常々チェックは必要です。まぁ大人のパスポートは10年ものですからしばらくは大丈夫なんですが、問題は二重国籍の子供のパスポートです。
未成年者の場合、アメリカも日本もパスポートは5年ものです。その上、2つあるわけですから発行年月日が違っていれば、有効期限も違う訳で、時々チェックしないと日本のパスポートは有効だけど、アメリカのパスポートの有効期限があと2ヶ月しかないってこともあります。
子供が二人いるんで4冊のパスポートをずらりと並べて、年に一回、有効期限のチェックをしております。どっかにメモって貼っておけば忘れずに済むって毎回思うんですが、忘れてます(笑)。
で、長男のアメリカのパスポートがもうすぐ切れるんで申請しないと....。
15歳なのに4冊目のパスポートですよ....。
アメリカでは15歳以下の子供のパスポートを申請する際には両親と本人が一緒に出向いて申請をしないといけません。前はそんなことなかったんですが、ハーグ条約のからみなんでしょうか、両方の親の承諾なしに片方の親が子供を自国へ連れ帰るというのが問題になっていますからね。
申請は最寄りの郵便局でできます。出来上がったパスポートは郵送で送られて来ます。
アメリカのパスポートは15歳以下の子供は$105、大人は$140。日本のパスポートは12歳以上の未成年は$124、大人は$180。日本のパスポート高い!!
二重国籍の子供の場合、5年おきに結構な費用がかかる訳で、それがもったいないということで、中にはアメリカのパスポートしかもっていないという人も結構います。日本国籍を持っているけど、アメリカ人として日本に入国するわけですね。3ヶ月以内なら問題なく滞在できますから。
アメリカの場合はアメリカ国籍を持っている人がアメリカに入出国する際はアメリカのパスポートを使用することが法律で義務づけられていますが、日本の法律はどうなんでしょうかね。日本の国籍を持っている人が日本に入出国する際には日本のパスポートを使用することが原則らしいです(外務省と法務省入国管理局の見解)。これって法律で義務づけられているってこと?それとも義務づけられてないけど原則はそうだってこと?よくわかりません。
ま、面倒なことにならないように、その国の国籍を持っている場合はその国のパスポートはちゃんと持っておいた方が得策ということでしょうか。
ちなみに、第3国への入出国は居住国のパスポートを使用するそうです。
余談ですが、5年ほど前だったか、アメリカのパスポート発行が大混乱を起こしたことがありました。それまではアメリカ人がカナダやメキシコに出入りする時はパスポートは不要だったのが、同時多発テロの影響で法律が改正になりパスポートが必要になったのです。
それで、パスポートを持ってなかったアメリカ人が一斉にパスポートの申請を行ったため、通常は2週間ほどで発行されるのが4ヶ月かかるので早めに申請するようにというお触れが出ました。で、夏休みの旅行のために申請が殺到しとんでもないことになってました。
6月末に日本に帰る予定だったので余裕をみて、1月中旬頃に申請したのですが、4ヶ月過ぎてもパスポートが来ない。さすがに焦りました。で、政府のパスポート発行を行っているところにダメもとでEメールを送ってみました。
↓ここ
A Service of the Bureau of Consular Affairs(travel.state.gov)
延々と書きましたよ。4ヶ月かかるって言われたんで5ヶ月以上も前から申請しているのに出発4週間前を切ったのにまだ来ないって....。
そしたら、メールを送った翌日にFedExでパスポートが送られてきました。それもノールカロライナ州のチャールストンのパスポートセンターから....。
驚きました.....。
申し込みが多すぎてサンフランシスコのパスポートセンターで処理できないので全国で処理をしていたわけです。
それにしてもメールでクレームいれたら翌日にFedExで送られてくるというのがすごい。
その後、免許証サイズのパスポート カードというのができました。カナダ、メキシコ、カリブ諸島、バミューダ諸島のみの入出国に使えます。
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2012年3月30日金曜日
おみやげ@チーズファクトリー
日本に急きょ帰る事になったんで、母へのおみやげを買いに久々にチーズファクトリーへ行ってきました。
カマンベール系のチーズは1ヶ 6〜7ドルなのですが、これまで、6ヶで20ドル+2ヶおまけとういすごいサービースっぷりでしたが、変わってました。
5ヶで20ドルになってました。で、おまけは無し.....川ノ_`。儿
やっぱり不景気と、物価高騰と、オーナーが変わったせいなのでしょうか。と言うか、普通になっただけですよね。だって5ヶで20ドルでもやっぱりまだ安いですよ(笑)。今までがすごかっただけですね。
行ったのがちょうど昼ごろだったんで、お店で作っているスープランチを食べました。
コーラとスープとパンで4.5ドル。この日のスープはジャンバラヤ風スープ。ソーセージとお米入りでピリッとスパイシーなスープで美味しかったです。
ここ2〜3日寒くて大雨の日が続いたのですが、この日はよく晴れて、春らしいお天気でした。これからチーズファクトリーでピクニックをする人がどんどん増えてきますね。
我が家から車で30分ほどというのが便利です。
2012年3月29日木曜日
阿波踊り@ 北カリフォルニア桜祭り
今年はサンフランシスコ日本町の北カリフォルニア 桜祭りが45周年を迎えます。
4月14日(土)、15日(日)、4月21日(土)、4月22日(日)に開催されます。
45周年記念なので例年になく盛大なお祭りになるらしいですよ。
今年は神田明神のあの大きくて重い神輿を入れて、3基の神輿が出ます。
ロサンゼルスにある南カリフォルニア徳島県人会の阿波踊り徳島連(Awa Odori Tokushima-ren)との合同参加です。
う〜〜ん、神輿に参加するか、阿波踊りに参加するか...悩むところです(笑)
過去4回息子達と神輿に参加しているし....。とはいえ、阿波っ子の会の事務長だし....(笑)
グランドパレードは最終日の4月22日(日)
阿波踊り踊りたい人!!!! 募集中です → ここ
2012年3月28日水曜日
桜@記念切手
それを記念して、3月24日に、USPS(United State Postal Service/アメリカ合衆国郵便公社)が桜の記念切手を発売しました。
今から100年前、現在は東京都ですが、当時の東京市が日米の友好の印にワシントンD.C.に3,020本もの桜の木を贈ったのだそうです。そして100年目の今年、アメリカと日本の友情を記念してこの桜の記念切手の発売となりました。
左右二枚で対になるパノラマのワシントン モニュメントを背景にした桜並木の風景で、着物姿の女性も描かれています。
実は今年はサンフランシスコ日本町の桜祭りが45周年を迎えます。
4月14日(土)、15日(日)、4月21日(土)、4月22日(日)に開催されます。今年は45周年記念なので例年になく盛大なお祭りになるそうですよ。
で、4月14日(土)に平和広場で桜祭りのオープニングセレモニーが行われる予定なのですが、そこで、この桜の記念切手のお披露目の式典が執り行われるそうです。その場でも販売されます。
ちなみに、式典の場で北カリフォルニア桜祭り45周年の桜の記念切手も販売されるそうです。
このワシントンD.C.の桜祭り100周年の記念切手はUSPSのサイトでも購入できます。
1枚45セント、1シート9ドル。
このワシントンD.C.の桜祭り100周年の記念切手はUSPSのサイトでも購入できます。
1枚45セント、1シート9ドル。
2012年3月27日火曜日
小学校保護者の活動@アメリカの場合
毎年この時期になると日本では小学生をもつ保護者の間でPTA役員になるならないでもめてますね。いろんなブログで目にします(笑)。
PTAっていったい何?ということで、例によりPTAの定義をウィキペディアより
じゃぁアメリカの小学生の親達はどうなのか、我が家の息子達が通った小学校(公立)を例に、こっちの小学校の役員やら学校のもろもろのことがどんな仕組みになっているのか、保護者たちがどんな事をしているのかちょっと書いてみたいと思います。
1)委員会/理事会(Board of Trustees / Governance Team)
うちの学区(School District)には小学校が3校、中学校が1校あります。(高校の学区は別)。これを取りまとめているのは学区事務局(School District Office)です。で、それとは別に学区にはこういった理事会のような組織があります。うちの学区の場合、5人の委員と理事長から構成されていて、学区運営とそれぞれの学校運営に必要なことを取り決め、ニーズをまとめ、要望の主張もしていくわけです。
この委員は選挙で選ばれます。任期4年のボランティアです。委員になりたい人はもちろん立候補するわけで、一人でも多くの役員を出した学校は当然有利です。予算もたくさんぶんどれます(笑)。なので選挙のシーズンになるとあっちこっちの家の庭に支持する候補者の名前が印刷された看板が立てらます。その上、候補者の演説会&応援パーティまで開かれます。すごいですよ。当番だの順番だのというもんじゃぁないです。
聞くところによると、うちの小学校はかなり強い勢力を振るっているらしいです(笑)。
2)Yes 基金(Yes Foundation)
うちの学区にはイエス ファンデーションという団体があります。学区内の4校の学校の教育の質向上のため、寄付金を集めています。この学区に子供を通わせている親はもちろんのこと地域企業も毎年かなりの寄付を行っています。毎年1億円近いお金を集めています。
この寄付金で、各学校の音楽、美術、体育の授業を行ったり、楽器を購入したり、放課後のいろいろなクラブ活動の資金を提供したり、備品を購入したり、図書館や体育館を建てたりしているわけです。
うちの小学校では4年生全員にバイオリンの授業があり、音楽教室には授業を受ける人数分のバイオリンがこの基金からのお金で購入されました。また図書館と音楽教室もこの基金で建て替えられました。
カリフォルニア州の教育予算は全米でもワースト10に入るほどひどく、その上、ここ数年、毎年予算が削られ、このベイエリアの公立学校でも予算不足の影響で音楽、体育、美術の授業が廃止になる学校がある中で、このYes 基金の活動はとてもありがたいことなのです。
このYes 基金は、毎年春に大規模なパーティーを開催します。パーティー券は一人80ドル、音楽を楽しみながらディナーを頂き、その上、オークションも行い....、まぁチャリティーパーティーですね。ここで集まったお金も学校や子供達に還元されるわけです。
この基金の活動にも学区の保護者たちがボランティアで参加しています。
3)保護者会(Parent Club)
各学校にはペアレントクラブがあります。PTAのようなものです。
この役員の選出は立候補です。子供の在学中に一度はやらなといけないとか、順番とかいったことは一切ありません。できる人、やりたい人がボランティアでなっています。
ファンドレイズ(寄付金集め)と、それに関係するイベントの運営、学校のボランティアの取りまとめなどが主な活動です。集まったお金は学区や学校の予算ではカバーできないものを購入するためや行事に使われます。
毎週水曜日の朝、ミーティングがありますが、ペアレントクラブのメンバーなくても、誰が参加してもかまわないのです。サポートできる人が参加するのです。もちろんEメールでの参加もオッケーです。
で、このミーティングに地元で人気のカフェから毎回コーヒーが差し入れされます。
うちの小学校は毎年10月に文化祭とバザーが混じったようなイベントを行うのですが、これで5万ドルくらい稼ぎます。9月の学年が始まったときの全校BBQパーティとか学年末にある各学年ごとのピクニックの費用もペアレントクラブからでます。
学校の予算ではまかなえない備品の購入もします。昨年はラップトップやプロジェクターが購入されていました。
4)学校ボランティア
小学校のボランティアは実に様々な種類のものがあります。新学期が始まるとボランティアの募集が始まります。
こういったボランティアは、できる人ができる時にするのです。できない人は自分ができる範囲でサポートをするのです。何のため?もちろん自分たちの子供たちのためです。
これがコミュニティー活動です。
フルタイムで仕事をしているとか、専業主婦だとか関係ないです。できない人はしなくていいのです。できる範囲で参加すればオッケー。できない人に文句を言う人はいません。もちろん当番なんてありません。完全なボランティアです。
この学校ボランティアがまたすごい、なり手が多すぎて、申し込んでもウェイティング リスト状態です(笑)。私も断られたことが何度もあります。
長男がまだ2年生の時のこと、急きょ、美術の時間で数人のボランティアが必要になって、朝、子供を学校に送って行ったときに声がかかりました。ほとんどのお母さんはまだ小さい下のお子さんの手を引いていました。そこで校長先生が校長室で数人のその下のお子さん達のベビーシッターを買って出てくれました。1時間後、校長室にお迎えに行ったら、子供達は校長先生にパプシクル デーのアイスを買ってもらって大喜びで遊んでました(笑)。
5)バック トゥー スクール ナイト(Back to School Night)
新学年が始まると、保護者対象にバック トゥー スクール ナイトというのがあります。新しい学年に進級したので、担任の先生から一年間の学習の目標や方針などいろいろな説明を受けます。
このバック トゥー スクール ナイトは午後6時半から8時半までなので仕事帰りのお父さん、お母さん皆が参加できます。
6)オープンハウス
日本の学校のように参観日というようなものはないのですが、オープンハウスというのが学年度末にあります。子供達の一年間の成果が教室いっぱいに展示されていて、教室の隅に準備されている、ジュースやクッキーをつまみながら、子供の案内で親達が見学してまわります。もちろん他の教室をまわってもオッケー。ま、他の教室のクッキーが食べたいだけなんですけど...(笑)。
で、このオープンハウスは午後6時半から8時半までです。なので仕事帰りのお父さん、お母さん皆が参加できるのです。
バック トゥー スクール ナイトやオープンハウスのお父さんの出席率はパーフェクトに近いです。
7)コンファレンス(懇談会)
先生と保護者の懇談会は年に一回あります。これもお父さんとお母さんが一緒に参加する家庭がほとんどです。離婚している家庭でもこの日だけは一緒に来ている人達がけっこういます。時間帯は終日(期間は2週間ほど)、先生の時間が空いている時間に行われます。仕事をしている保護者のために、朝一は7時半からってのがあります。夕方は6時すぎまで。
私は日本の学校しか知らないので、このアメリカの小学校での6年間は驚きの連続でした。とにかく親がどんどん学校に参加する。校長や担任の先生とばんばんコミュニケーションをとっている。結果、先生は授業に集中できる。学校がどんどん良くなって行く。
で、我が家では日本語補習校に土曜日に通っているわけですが、駐車場当番、図書当番、ヤード当番(給食時間に校庭やカフェテリアの安全確認をする当番)ありますよ。そして運動会、古本市、秋祭り、作品展、カルタ大会など行事のボランティア。クラス委員、図書委員、保護者会、理事会といろいろな役員ボランティアがあります。ほとんどの人がなるのを嫌がります(笑)。なり手を探すのに万策尽き、数年前からクラス委員と図書委員は抽選になりました(笑)。
こんな話も聞いたことがあります。該当学年の当番表を配布したら、速攻で電話がかかってきて、”うちは当番できないって言ってるでしょ!!”って、そのお気の毒な文句を言われている人も保護者ボランティアです。駐車場で車の交通整理をしていて、後ろから車が入ってくるので、ここに停まらないで奥まで移動して下さいと言うと、”うっせぇ〜〜!!”って食ってかかってくる親。そのお気の毒な文句を言われている駐車場当番も保護者ボランティアです。がっくりきますね。
さて、日本では共働きの家庭も増え、フルタイムで働いているお母さんもいっぱいいるわけです。専業主婦だから役員しろとか、フルタイムで働いているから役員できないとか。仕事を休めないから会議を夜とか週末にして欲しいといいう人に、夜は家族の団らんの時間、週末は家族の時間だからできませんという人。学校や保護者間のもろもろの人間関係がやっかいで面倒なことには関わりたくないってのもあるのでしょうね。
状況に応じて柔軟に対応するとか、現状に即した体制に変えるとか、なんでできないのかなぁと思うのですがね。いっそのことPTAを廃止したらどうよ、ないと絶対だめなわけ?って思っている人もいるしね。個人的にはPTAがなくなると、いろんな学校行事の運営が難しくなって子供達にとって学校生活も味気なくなるだろうなぁと思いますが.....。
ただ、??な活動もあるでしょうね。その活動が本当に必要なのかどうか、一から見直して仕分けしてスリム化するってのも必要かもしれませんね。前例が無いとか....、今までずっとこれでやってきたとか....、疑問に思ったら見直しをして改善するってことしないの...ですね。というか、今までずっとそうだったからって疑問にも思わないのでしょうかねぇ......。
いずれにしても、アメリカと日本の学校と親の違いって何なんでしょうね。
PTAっていったい何?ということで、例によりPTAの定義をウィキペディアより
PTA(Parent-Teacher Association)とは、各学校ごとに組織された、保護者と教職員による教育関係団体のことである。各自が任意で入会する団体で、個々の生徒の成長より、寄付金を集めたり、教職員を支援することなどで、学校全体ひいてはあらゆる子供達の利益となる活動を目的としている。
1)委員会/理事会(Board of Trustees / Governance Team)
うちの学区(School District)には小学校が3校、中学校が1校あります。(高校の学区は別)。これを取りまとめているのは学区事務局(School District Office)です。で、それとは別に学区にはこういった理事会のような組織があります。うちの学区の場合、5人の委員と理事長から構成されていて、学区運営とそれぞれの学校運営に必要なことを取り決め、ニーズをまとめ、要望の主張もしていくわけです。
この委員は選挙で選ばれます。任期4年のボランティアです。委員になりたい人はもちろん立候補するわけで、一人でも多くの役員を出した学校は当然有利です。予算もたくさんぶんどれます(笑)。なので選挙のシーズンになるとあっちこっちの家の庭に支持する候補者の名前が印刷された看板が立てらます。その上、候補者の演説会&応援パーティまで開かれます。すごいですよ。当番だの順番だのというもんじゃぁないです。
聞くところによると、うちの小学校はかなり強い勢力を振るっているらしいです(笑)。
2)Yes 基金(Yes Foundation)
うちの学区にはイエス ファンデーションという団体があります。学区内の4校の学校の教育の質向上のため、寄付金を集めています。この学区に子供を通わせている親はもちろんのこと地域企業も毎年かなりの寄付を行っています。毎年1億円近いお金を集めています。
この寄付金で、各学校の音楽、美術、体育の授業を行ったり、楽器を購入したり、放課後のいろいろなクラブ活動の資金を提供したり、備品を購入したり、図書館や体育館を建てたりしているわけです。
うちの小学校では4年生全員にバイオリンの授業があり、音楽教室には授業を受ける人数分のバイオリンがこの基金からのお金で購入されました。また図書館と音楽教室もこの基金で建て替えられました。
カリフォルニア州の教育予算は全米でもワースト10に入るほどひどく、その上、ここ数年、毎年予算が削られ、このベイエリアの公立学校でも予算不足の影響で音楽、体育、美術の授業が廃止になる学校がある中で、このYes 基金の活動はとてもありがたいことなのです。
このYes 基金は、毎年春に大規模なパーティーを開催します。パーティー券は一人80ドル、音楽を楽しみながらディナーを頂き、その上、オークションも行い....、まぁチャリティーパーティーですね。ここで集まったお金も学校や子供達に還元されるわけです。
この基金の活動にも学区の保護者たちがボランティアで参加しています。
3)保護者会(Parent Club)
各学校にはペアレントクラブがあります。PTAのようなものです。
この役員の選出は立候補です。子供の在学中に一度はやらなといけないとか、順番とかいったことは一切ありません。できる人、やりたい人がボランティアでなっています。
ファンドレイズ(寄付金集め)と、それに関係するイベントの運営、学校のボランティアの取りまとめなどが主な活動です。集まったお金は学区や学校の予算ではカバーできないものを購入するためや行事に使われます。
毎週水曜日の朝、ミーティングがありますが、ペアレントクラブのメンバーなくても、誰が参加してもかまわないのです。サポートできる人が参加するのです。もちろんEメールでの参加もオッケーです。
で、このミーティングに地元で人気のカフェから毎回コーヒーが差し入れされます。
うちの小学校は毎年10月に文化祭とバザーが混じったようなイベントを行うのですが、これで5万ドルくらい稼ぎます。9月の学年が始まったときの全校BBQパーティとか学年末にある各学年ごとのピクニックの費用もペアレントクラブからでます。
学校の予算ではまかなえない備品の購入もします。昨年はラップトップやプロジェクターが購入されていました。
4)学校ボランティア
小学校のボランティアは実に様々な種類のものがあります。新学期が始まるとボランティアの募集が始まります。
- パプシクル デー:毎週水曜日の放課後アイスキャンディーの販売。1ヶ50セント
- ピザ デー:毎週火曜日のピザランチの配布(有料なので希望者のみ)
- オクトーバーフェスト:各ブースの準備と運営
- 遠足のドライバー:保護者ボランティアが自ら運転して子供達を遠足につれて行きます
- オフィスの手伝い:小学校の事務所の手伝い
- クラスペアレント:保護者のクラス委員
- 授業のサポート:様々なボランティアがあります。基本的にこれは曜日と時間が決まっていて通年で行います。(算数の授業の手伝い、朝のリーディングタイムの読み聞かせ、宿題の配布、美術の授業の準備と片付けなど)。
こういったボランティアは、できる人ができる時にするのです。できない人は自分ができる範囲でサポートをするのです。何のため?もちろん自分たちの子供たちのためです。
これがコミュニティー活動です。
フルタイムで仕事をしているとか、専業主婦だとか関係ないです。できない人はしなくていいのです。できる範囲で参加すればオッケー。できない人に文句を言う人はいません。もちろん当番なんてありません。完全なボランティアです。
この学校ボランティアがまたすごい、なり手が多すぎて、申し込んでもウェイティング リスト状態です(笑)。私も断られたことが何度もあります。
長男がまだ2年生の時のこと、急きょ、美術の時間で数人のボランティアが必要になって、朝、子供を学校に送って行ったときに声がかかりました。ほとんどのお母さんはまだ小さい下のお子さんの手を引いていました。そこで校長先生が校長室で数人のその下のお子さん達のベビーシッターを買って出てくれました。1時間後、校長室にお迎えに行ったら、子供達は校長先生にパプシクル デーのアイスを買ってもらって大喜びで遊んでました(笑)。
5)バック トゥー スクール ナイト(Back to School Night)
新学年が始まると、保護者対象にバック トゥー スクール ナイトというのがあります。新しい学年に進級したので、担任の先生から一年間の学習の目標や方針などいろいろな説明を受けます。
このバック トゥー スクール ナイトは午後6時半から8時半までなので仕事帰りのお父さん、お母さん皆が参加できます。
6)オープンハウス
日本の学校のように参観日というようなものはないのですが、オープンハウスというのが学年度末にあります。子供達の一年間の成果が教室いっぱいに展示されていて、教室の隅に準備されている、ジュースやクッキーをつまみながら、子供の案内で親達が見学してまわります。もちろん他の教室をまわってもオッケー。ま、他の教室のクッキーが食べたいだけなんですけど...(笑)。
で、このオープンハウスは午後6時半から8時半までです。なので仕事帰りのお父さん、お母さん皆が参加できるのです。
7)コンファレンス(懇談会)
先生と保護者の懇談会は年に一回あります。これもお父さんとお母さんが一緒に参加する家庭がほとんどです。離婚している家庭でもこの日だけは一緒に来ている人達がけっこういます。時間帯は終日(期間は2週間ほど)、先生の時間が空いている時間に行われます。仕事をしている保護者のために、朝一は7時半からってのがあります。夕方は6時すぎまで。
私は日本の学校しか知らないので、このアメリカの小学校での6年間は驚きの連続でした。とにかく親がどんどん学校に参加する。校長や担任の先生とばんばんコミュニケーションをとっている。結果、先生は授業に集中できる。学校がどんどん良くなって行く。
子供のことは学校に丸投げの親なんていませんでした。ましてモンスターペアレントなんて見たこと無いです。もちろん学校に意見はしますよ。でもしっかり参加もしてます。丸投げしといて文句ばっか言う人はいないってことです。また、どんな家庭環境の方でも自分のできる範囲でいろいろな活動に参加しています。それについて文句を言う人はいないのです。
こんな話も聞いたことがあります。該当学年の当番表を配布したら、速攻で電話がかかってきて、”うちは当番できないって言ってるでしょ!!”って、そのお気の毒な文句を言われている人も保護者ボランティアです。駐車場で車の交通整理をしていて、後ろから車が入ってくるので、ここに停まらないで奥まで移動して下さいと言うと、”うっせぇ〜〜!!”って食ってかかってくる親。そのお気の毒な文句を言われている駐車場当番も保護者ボランティアです。がっくりきますね。
さて、日本では共働きの家庭も増え、フルタイムで働いているお母さんもいっぱいいるわけです。専業主婦だから役員しろとか、フルタイムで働いているから役員できないとか。仕事を休めないから会議を夜とか週末にして欲しいといいう人に、夜は家族の団らんの時間、週末は家族の時間だからできませんという人。学校や保護者間のもろもろの人間関係がやっかいで面倒なことには関わりたくないってのもあるのでしょうね。
状況に応じて柔軟に対応するとか、現状に即した体制に変えるとか、なんでできないのかなぁと思うのですがね。いっそのことPTAを廃止したらどうよ、ないと絶対だめなわけ?って思っている人もいるしね。個人的にはPTAがなくなると、いろんな学校行事の運営が難しくなって子供達にとって学校生活も味気なくなるだろうなぁと思いますが.....。
ただ、??な活動もあるでしょうね。その活動が本当に必要なのかどうか、一から見直して仕分けしてスリム化するってのも必要かもしれませんね。前例が無いとか....、今までずっとこれでやってきたとか....、疑問に思ったら見直しをして改善するってことしないの...ですね。というか、今までずっとそうだったからって疑問にも思わないのでしょうかねぇ......。
いずれにしても、アメリカと日本の学校と親の違いって何なんでしょうね。
マウントタムです
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2012年3月26日月曜日
すきやばし次郎@ドキュメンタリー映画
銀座にあるミシュラン 三つ星の『すきやばし次郎』の寿司職人 小野二郎さんのドキュメンタリー映画です。
3月に入って全米20都市で封切られたのですが、やっと23日の金曜日にマリン カウンティでも上映が始まりました。
で、24日(土)の午後7時40分からの上映の際にフィルムメーカーの舞台挨拶があるというのを聞きつけたダンナが、なんと前日に家族4人分の前売り券を買ってきました。自分が興味のあることだけは仕事が早いです(笑)。
映画館に7時に到着。チケットブース前はすごい人。前売り券を持っていたので、スイスイと中に入り、長男とダンナがポップコーンに並び始めました。
ミシュラン 三ツ星の世界一の寿司屋の映画をポップコーン食べながら観るんですか?
次男と私が席取りのために劇場内に入ったら既にすごい人。運良くど真ん中に4席並んで空いているのを発見。ラッキーでした。この日のこの時間のチケットは売り切れで満員御礼状態。すごかったです。
さて、映画が始まる10分前に、ディレクターのデビッド・ゲルブ(David Gelb)氏の登場。この映画は彼のディレクター デビュー作とのこと。もう一人舞台に立っていたのはフィルム エディターのブランドン。デビッドはニューヨーク出身ですが、ブランドンは地元サン ラファエル出身ということで、凱旋上映ってところですね。観客も盛大な拍手をおくっていました。二人ともまだ20代後半、将来有望な二人なのかもしれません。
実はこの二人、USC(University of Southern California)--南カリフォルニア大学の映画芸術学部( USC School of Cinematic Arts)の同級生だそうです。この学部は世界トップクラスのフィルムメーカー養成所としてその名を知られている学部です。
ちなみに地元の有名人、ジョージ・ルーカスもここの出身です。2006年ルーカス フィルムはこの学部のために$175ミリオン(1ドル=100円として175億円)を寄付しています。後輩たちはちゃんと育ってますねぇ。
で、上映はジョージ・ルーカスのお膝元のサン ラファエル、その上、ジョージ・ルーカスが多額の寄付をしているラファエル フィルム センター。ここで上映するからには舞台挨拶をしないと罰が当たると言うものです(笑)。会場にジョージ・ルーカスはいませんでしたが....(笑)。
挨拶が済んで、90分ほどの映画が終わると、場内拍手喝采でした。アメリカ人が撮ると、寿司職人のドキュメンタリーはこんな風になるんだぁ〜。この映画おもしろかったです。あっと言う間に90分過ぎてしまいました。
映画が終わるとまた、先ほどの二人が舞台に立ち、30分ほど観客からの質問にいろいろ答えていました。
実にいろいろな質問が飛び交っておりました。30,000yenって何ドルなんだ?とか、何時間撮影したのか?(260時間だそうです、で90分の映画....)とか、英語字幕になっているが、日本語がちゃんとうまく訳されていると思うか?とか、どうやってここを撮影できるようにしたのか?とか。
映画が始まって、えっ?この人.....と日本人ならテレビで顔を見た事があります。あの料理評論家の山本益博さんがこの映画のナレターというかナビゲーターというか、声だけではなくご本人もインタビューとかで登場しています。
ディレクターがおっしゃるには、この山本氏がすきやばし次郎の小野二郎さんを説得してくれたおかげでドキュメンタリー映画の製作にこぎ着けたんだそうです。
ディレクターがミスター山本はあのアイアンシェフ(料理の鉄人)の審査員だというと、会場がどよめいていました(笑)。
この映画、日本での上映はまだ決まっていないそうです。残念だなぁ。
アメリカ在住の日本人のみなさん、是非観に行って下さい。
なんと、この『すきやばし次郎』のウェブサイトがあります→こちら
1ヶ月先でないと予約はとれないそうです。カウンター席の10席のみで、メニューはおまかせコースと日本酒とビールのみ。ちなみに30,000円から......、寿司屋ですから当然のことながら時価相場です。
銀座にある本店は次郎さんとご長男が。六本木ヒルズ店はご次男が握ってます。本店より1割ほど安くなってます。
米酢、すし酢、ぽん酢、天然だしもオリジナルで商品化し販売をしています。買ってみたいですね。
予告編↓
で、24日(土)の午後7時40分からの上映の際にフィルムメーカーの舞台挨拶があるというのを聞きつけたダンナが、なんと前日に家族4人分の前売り券を買ってきました。自分が興味のあることだけは仕事が早いです(笑)。
映画館に7時に到着。チケットブース前はすごい人。前売り券を持っていたので、スイスイと中に入り、長男とダンナがポップコーンに並び始めました。
ミシュラン 三ツ星の世界一の寿司屋の映画をポップコーン食べながら観るんですか?
次男と私が席取りのために劇場内に入ったら既にすごい人。運良くど真ん中に4席並んで空いているのを発見。ラッキーでした。この日のこの時間のチケットは売り切れで満員御礼状態。すごかったです。
さて、映画が始まる10分前に、ディレクターのデビッド・ゲルブ(David Gelb)氏の登場。この映画は彼のディレクター デビュー作とのこと。もう一人舞台に立っていたのはフィルム エディターのブランドン。デビッドはニューヨーク出身ですが、ブランドンは地元サン ラファエル出身ということで、凱旋上映ってところですね。観客も盛大な拍手をおくっていました。二人ともまだ20代後半、将来有望な二人なのかもしれません。
実はこの二人、USC(University of Southern California)--南カリフォルニア大学の映画芸術学部( USC School of Cinematic Arts)の同級生だそうです。この学部は世界トップクラスのフィルムメーカー養成所としてその名を知られている学部です。
ちなみに地元の有名人、ジョージ・ルーカスもここの出身です。2006年ルーカス フィルムはこの学部のために$175ミリオン(1ドル=100円として175億円)を寄付しています。後輩たちはちゃんと育ってますねぇ。
で、上映はジョージ・ルーカスのお膝元のサン ラファエル、その上、ジョージ・ルーカスが多額の寄付をしているラファエル フィルム センター。ここで上映するからには舞台挨拶をしないと罰が当たると言うものです(笑)。会場にジョージ・ルーカスはいませんでしたが....(笑)。
挨拶が済んで、90分ほどの映画が終わると、場内拍手喝采でした。アメリカ人が撮ると、寿司職人のドキュメンタリーはこんな風になるんだぁ〜。この映画おもしろかったです。あっと言う間に90分過ぎてしまいました。
映画が終わるとまた、先ほどの二人が舞台に立ち、30分ほど観客からの質問にいろいろ答えていました。
実にいろいろな質問が飛び交っておりました。30,000yenって何ドルなんだ?とか、何時間撮影したのか?(260時間だそうです、で90分の映画....)とか、英語字幕になっているが、日本語がちゃんとうまく訳されていると思うか?とか、どうやってここを撮影できるようにしたのか?とか。
映画が始まって、えっ?この人.....と日本人ならテレビで顔を見た事があります。あの料理評論家の山本益博さんがこの映画のナレターというかナビゲーターというか、声だけではなくご本人もインタビューとかで登場しています。
ディレクターがおっしゃるには、この山本氏がすきやばし次郎の小野二郎さんを説得してくれたおかげでドキュメンタリー映画の製作にこぎ着けたんだそうです。
ディレクターがミスター山本はあのアイアンシェフ(料理の鉄人)の審査員だというと、会場がどよめいていました(笑)。
この映画、日本での上映はまだ決まっていないそうです。残念だなぁ。
アメリカ在住の日本人のみなさん、是非観に行って下さい。
なんと、この『すきやばし次郎』のウェブサイトがあります→こちら
1ヶ月先でないと予約はとれないそうです。カウンター席の10席のみで、メニューはおまかせコースと日本酒とビールのみ。ちなみに30,000円から......、寿司屋ですから当然のことながら時価相場です。
銀座にある本店は次郎さんとご長男が。六本木ヒルズ店はご次男が握ってます。本店より1割ほど安くなってます。
アメリカの美食作家で辛口で有名なアンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)を、”あ〜いつ死んでもいい”とうならせた、料理評論家の山本益博が、”今でもここで食べるときは緊張する”とつぶやいた、
---すきやばし次郎----5年連続ミシュラン三ツ星、小野二郎さんはギネスにも認定されているそうです。
---すきやばし次郎----5年連続ミシュラン三ツ星、小野二郎さんはギネスにも認定されているそうです。
上の動画はアメリカの人気番組No Reservationsでアンソニー・ボーデインがすきやばし次郎を取材したものです。観てお気づきのことと思いますが、通訳のお兄さんを挟んで右側にいますねぇ、山本益博氏。
う〜〜〜ん、私はず〜〜〜っと無理だろうなぁ。
せめて、↓ここのすし酢を買って、自宅ですきやばし次郎風寿司を味わうことにします(笑)
DVDと本もでてます。
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2012年3月25日日曜日
ギフテッド キッズ専門の学校
今日、ご紹介する学校はそのギフテッド キッズ(Gifted Kids)しか入学が許可されないというギフテッド キッズ専門の私立学校です。
マリン カウンティのサン ラファエルにあるダンハムアカデミー(Dunham Academy)というK〜8年生(幼稚園〜中学校)の私立学校です。
この学校に入学するにはテストに合格する必要があるわけですが、じゃぁギフテッドの子供ってどんな基準で選ばれるんだ?って思いますよね。
重要視されているのはIQテストと言動。受験で学校を訪問している間中ずっと観察されているらしいですよ。ギフテッドの資質があるかどうか...あ〜怖い。
で、その基準ですが
-1.コンセプトを素早く把握する
-2.最小の反復練習で学習内容を理解する
-3.強い好奇心を持っている
-4.柔軟性がある
-5.自主性、独立心がある
-6.強い自立心がある(個人主義)
-7.グループワークを行うとフラストレーションを感じる
-8.鋭い注意深さがあり、他の人が気づかないようなことにでも気づく
-9.環境的な刺激、例えば、光、音、温度、手触りなどに敏感
-10.年齢に応じた創造的思考ができる
-11.語彙が豊富で明瞭な表現ができる
さて、皆さんはどれに当てはまりますか?(笑)。3、6、7番なんてまさに私だわ...って、ただの自己中ですか....(笑)
こういった天才系の子供ってなんも苦労がないだろうと思うのはちと間違いで、実際の肉体年齢や精神年齢よりも上のことにどんどんチャレンジして行くことになるので、精神的にもいろいろ難しいことに直面するわけです。家族だってどうやってサポートしたらいいかわかりませんよねぇ。
で、こういうギフテッドの子供や家族をサポートするSENG(Supporting Emotional Needs of the Gifted)という組織がちゃ〜〜んとあるんです。すごいですね。
もちろんクラスは少人数制。一クラス10〜12人なんだそうです。行き届いた授業ができるでしょうね。その上、生徒の理解度もすごいでしょうからどんどん進んでいくでしょうねぇ。教えている先生だってストレスないだろうなぁ〜と思います。
クラス分けの基準は年齢よりも進度別がベースになっているとか。特に数学はそうみたいですね。微分積分入門編と三角関数をマスターした生徒は従来の教科書とは別にスタンフォード大学が提供しているEPGY(Education Program for Gifted Youth)とかKhan Academy(カン アカデミー)のプログラムをオンラインベースで受けることができます。
ちょっと待って下さい....??微分積分とか三角関数って高校の数学ですよね。この学校はK〜8(幼稚園〜中学校)ですよ....。確か高校3年生の時の数3に微分積分があったような.....。
Khan Academyは、初等教育の算数から大学教育レベルのファイナンスまで幅広く網羅した教育ビデオを無料で提供するサイトだそうです。創設者のKhan氏はハーバードのMBAとMITのコンピュータサイエンスの修士号をお持ちのお方だそうで。
ここのサイトすごいですよ。どの教科でもいいですから、一度ビデオを見て下さい。
日本のサイトもあります。興味のある方はどうぞ→こちら
ホームスクーリングをしている人には役立つサイトでしょうね。
聞くところによると6年生〜8年生(中学)ではすでにプログラミングまで習っているんだそうです。こういった子供達は将来どんな大人になるんでしょう。
2011〜2012年度の授業料は$18,910です。
Dumham Academy
1 Saint Vincent Drive
San Rafael, CA 94903
San Rafael, CA 94903
415-491-4700
Info@dunhamacademy.com
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2012年3月24日土曜日
『年金・国籍選択・老後の日本帰国』その2
『年金・国籍選択・老後の日本帰国』という講演会で聞いてきた話の第二弾。
【国籍選択と老後の日本帰国】
二重国籍の記事を読んだ方はご存知だと思いますが、1949年までの日本の国籍法では、両親のどちらかが日本国籍を有する場合、生まれた子どもは日本国籍を取得できるという父母両系主義でした。それが1950年(昭和25年)の国籍法改正で、父親が日本人の場合のみ生まれた子どもは日本国籍が取得できるという父系血統主義に変わりました。そして1984年に国籍法が改正され、父母両系主義に戻ったわけです。
しかし、この1985年の改正で、出生による国籍の取得で、二重国籍となった場合、22才までにどちらかの国籍を選択しなければならない国籍選択制度という条項が加えられました。
で、講演会の会場には在米40年以上の強者ばかりがいらっしゃったわけで、お話を聞いているうちにすごいことがわかりました。彼らの中にはアメリカ生まれの日本人を配偶者に持つ人達もいるわけです。当然その配偶者は生まれながらに二重国籍なのですが、国籍選択制度が施行された昭和60年(1985年)1月1日の時点で20歳未満の人は国籍選択が必要ですが、その時点ですでに20歳以上だった彼らは二重国籍が合法的に認められているらしいです。
生まれながらに二重国籍になった人は20歳になったら2年以内に国籍選択をしないといけませんが、22歳になっても選択をせずほったらかしにしていたらどうなるのか.....。法務大臣による『勧告』制度があり、この勧告が行われると1ヶ月以内に日本国籍を選択しないと日本国籍を喪失することになります。が、とりあえず日本国籍選択届けを提出しておきましょうということらしいです。
自分の意志で米国籍を取得した場合、本人からの届出がなく日本の戸籍簿から除籍されていなくとも、日本の国籍法の規定により日本国籍を失うことになっていて、日本のパスポートを取得・行使することができなくなり、在外選挙人名簿登録の資格もなくなるということです。でも、米国籍をとっているかどうかのチェックは入らないんですよねぇ。
国籍に関してはかなりグレーな感じで、ま、いっかってことなんでしょうか....。
二重国籍の子を持つ人達の中には子どもの両方のパスポートを5年おきに更新するのは面倒でお金がかかるので日本に里帰りの際は米国パスポート オンリーっていう人もいるらしいですが、ここで、念を押されたのが、二重国籍の人は米国の出入国は米国パスポートを、日本の出入国には日本のパスポートを必ず使用して下さいってことです。
さて、老後は日本に帰りたいという在米邦人がここ数年増えています。理由ですか?バカ高いアメリカの医療費ととんでも医療保険のせいです。病気になったらどうしようとみんな不安で仕方ないみたいです。私も.....。
でも、在米40年以上の強者の皆様はもう日本に戻ったって日本の日本人たちとはちょっとずれてしまっていてうまく生活できないわねぇ〜。時々数ヶ月間だけ日本に戻れればそれでいいわっていう方が多かったです。
老後は日本に戻りたい組はどちらかというと、もうちょっと在米年数が少ない20年〜30年くらいでしょうか....。まだ日本に戻ってもやっていける自信があるっていう方達ですが、実際、アメリカに10年以上住んでいると、たまに日本に帰ってもすっかり発想や言動が外国人になってしまっていて、自分では普通の日本人のつもりでも、周囲の人から怪訝そうな顔をされます。私も....。
で、アメリカ国籍を取ってしまっている元日本人が日本に長期滞在する場合、「日本人の配偶者等」の在留資格で3年間の長期ビザが取得できるようです。延長もすんなり申請できます。なにせ、ただの外国人ではありません、元日本人というのが強みだそうです。このビザは選挙権がないだけで、仕事もできるし学校へも行けるという強力なビザです。但し、外国人登録が必要なのと、一旦アメリカへ戻ってまた日本に帰ってくる場合には再入国許可書を取得する必要があります。
今度は長期滞在ではなく、日本に帰化したい、つまり日本人に戻りたい場合。
地方法務局へ国籍の帰化申請をする必要があるそうですが、帰化をするには条件があります。
1.住所条件:帰化申請までに、継続して5年以上日本に居住していること
2.能力条件:20歳以上で、本国の法律でも成人年齢に達していること
3.素行条件:素行が善良。犯罪歴の有無、納税状況などで判断される
4.生計条件:生活に困ることがなく暮らせる。生計を一つにする親族単位で判断されるので申請者自身に収入がなくとも条件を満たせる
5.重国籍防止条件:帰化によりそれまでの国籍を喪失することが必要
とまぁ、こんな条件があるらしいのですが、日本の国籍を失った者で、日本に住所を有する者に対しては1、2、4の条件を満たさなくとも帰化を許可されることがあるそうです。
具体的にどういう人が対象かというと、1.元日本人、2.海外で生まれたが、両親が3ヶ月以内に領事館に出生届けを出さず、日本国籍が取得できなかった子供で20歳までに日本に住所を定めた場合。
日本で日本人として生活していたら全く関係のない、知ることも無い法律ですね。たとえ日本に住んでいようとも、外国人と結婚した場合や、外国に住む場合には自分であれこれ調べたり、こういった講演会にときどき参加したりして、えらい目にあわないように情報だけは入手しておくことはとても大切ですね。”知りませんでした”ではすみませんからね。
で、講演会の会場には在米40年以上の強者ばかりがいらっしゃったわけで、お話を聞いているうちにすごいことがわかりました。彼らの中にはアメリカ生まれの日本人を配偶者に持つ人達もいるわけです。当然その配偶者は生まれながらに二重国籍なのですが、国籍選択制度が施行された昭和60年(1985年)1月1日の時点で20歳未満の人は国籍選択が必要ですが、その時点ですでに20歳以上だった彼らは二重国籍が合法的に認められているらしいです。
生まれながらに二重国籍になった人は20歳になったら2年以内に国籍選択をしないといけませんが、22歳になっても選択をせずほったらかしにしていたらどうなるのか.....。法務大臣による『勧告』制度があり、この勧告が行われると1ヶ月以内に日本国籍を選択しないと日本国籍を喪失することになります。が、とりあえず日本国籍選択届けを提出しておきましょうということらしいです。
自分の意志で米国籍を取得した場合、本人からの届出がなく日本の戸籍簿から除籍されていなくとも、日本の国籍法の規定により日本国籍を失うことになっていて、日本のパスポートを取得・行使することができなくなり、在外選挙人名簿登録の資格もなくなるということです。でも、米国籍をとっているかどうかのチェックは入らないんですよねぇ。
国籍に関してはかなりグレーな感じで、ま、いっかってことなんでしょうか....。
二重国籍の子を持つ人達の中には子どもの両方のパスポートを5年おきに更新するのは面倒でお金がかかるので日本に里帰りの際は米国パスポート オンリーっていう人もいるらしいですが、ここで、念を押されたのが、二重国籍の人は米国の出入国は米国パスポートを、日本の出入国には日本のパスポートを必ず使用して下さいってことです。
さて、老後は日本に帰りたいという在米邦人がここ数年増えています。理由ですか?バカ高いアメリカの医療費ととんでも医療保険のせいです。病気になったらどうしようとみんな不安で仕方ないみたいです。私も.....。
でも、在米40年以上の強者の皆様はもう日本に戻ったって日本の日本人たちとはちょっとずれてしまっていてうまく生活できないわねぇ〜。時々数ヶ月間だけ日本に戻れればそれでいいわっていう方が多かったです。
老後は日本に戻りたい組はどちらかというと、もうちょっと在米年数が少ない20年〜30年くらいでしょうか....。まだ日本に戻ってもやっていける自信があるっていう方達ですが、実際、アメリカに10年以上住んでいると、たまに日本に帰ってもすっかり発想や言動が外国人になってしまっていて、自分では普通の日本人のつもりでも、周囲の人から怪訝そうな顔をされます。私も....。
で、アメリカ国籍を取ってしまっている元日本人が日本に長期滞在する場合、「日本人の配偶者等」の在留資格で3年間の長期ビザが取得できるようです。延長もすんなり申請できます。なにせ、ただの外国人ではありません、元日本人というのが強みだそうです。このビザは選挙権がないだけで、仕事もできるし学校へも行けるという強力なビザです。但し、外国人登録が必要なのと、一旦アメリカへ戻ってまた日本に帰ってくる場合には再入国許可書を取得する必要があります。
今度は長期滞在ではなく、日本に帰化したい、つまり日本人に戻りたい場合。
地方法務局へ国籍の帰化申請をする必要があるそうですが、帰化をするには条件があります。
1.住所条件:帰化申請までに、継続して5年以上日本に居住していること
2.能力条件:20歳以上で、本国の法律でも成人年齢に達していること
3.素行条件:素行が善良。犯罪歴の有無、納税状況などで判断される
4.生計条件:生活に困ることがなく暮らせる。生計を一つにする親族単位で判断されるので申請者自身に収入がなくとも条件を満たせる
5.重国籍防止条件:帰化によりそれまでの国籍を喪失することが必要
とまぁ、こんな条件があるらしいのですが、日本の国籍を失った者で、日本に住所を有する者に対しては1、2、4の条件を満たさなくとも帰化を許可されることがあるそうです。
具体的にどういう人が対象かというと、1.元日本人、2.海外で生まれたが、両親が3ヶ月以内に領事館に出生届けを出さず、日本国籍が取得できなかった子供で20歳までに日本に住所を定めた場合。
日本で日本人として生活していたら全く関係のない、知ることも無い法律ですね。たとえ日本に住んでいようとも、外国人と結婚した場合や、外国に住む場合には自分であれこれ調べたり、こういった講演会にときどき参加したりして、えらい目にあわないように情報だけは入手しておくことはとても大切ですね。”知りませんでした”ではすみませんからね。
※関連記事
2012年3月23日金曜日
ラファエル フィルム センター
サン ラファエルのダウンタウンにラファエル フィルム センター(Rafael Film Center)という映画館があります。
この映画館はハリウッドのメジャーな映画は一切上映しません。世界中の、注目されている映画や、口コミで人気のある映画や、ちょっと変わった映画など、普通の映画館では上映しないような掘り出し物の映画専門の映画館です。
NPOカリフォルニア フィルム インスティチュートが運営していて、アールデコ風の内装がとても奇麗です。中には3つのシアターがあり、設立のためにジョージ・ルーカスも多額の寄付をしています。けっこう色んな著名人も寄付をしているらしいです。メンバーシップもありますし、ドネーションも随時受付中.....。
で、私はここで日本映画が上映されると観に行きます。年に3本くらいは日本映画がここに来ますね。先日は、ノルウェーの森を観に行ってきました。ここで上映される日本映画は吹き替えではなくオリジナルで英語字幕です。だから笑いのタイミングもずれることなく、ストレスなく観られます。ここで日本映画を見ると優越感に浸れます(笑)。
3月23日からはアメリカ人監督制作のJiro Dream of Sushiという映画が上映される予定です。
銀座にあるミシュラン 三つ星の『すきやばし次郎』の寿司職人 小野二郎さんのドキュメンタリー映画だそうで、ダンナも私も楽しみにしてます。
下の動画は映画の予告編
余談ですが、下の動画は別のアメリカの番組。世界一の寿司屋として『すきやばし次郎』が紹介されています。この取材をしているアメリカ人のおじさんはアンソニー・ボーデイン(Anthony Bourdain)という方で、アメリカでは有名な美食作家です。
この映画館はハリウッドのメジャーな映画は一切上映しません。世界中の、注目されている映画や、口コミで人気のある映画や、ちょっと変わった映画など、普通の映画館では上映しないような掘り出し物の映画専門の映画館です。
NPOカリフォルニア フィルム インスティチュートが運営していて、アールデコ風の内装がとても奇麗です。中には3つのシアターがあり、設立のためにジョージ・ルーカスも多額の寄付をしています。けっこう色んな著名人も寄付をしているらしいです。メンバーシップもありますし、ドネーションも随時受付中.....。
で、私はここで日本映画が上映されると観に行きます。年に3本くらいは日本映画がここに来ますね。先日は、ノルウェーの森を観に行ってきました。ここで上映される日本映画は吹き替えではなくオリジナルで英語字幕です。だから笑いのタイミングもずれることなく、ストレスなく観られます。ここで日本映画を見ると優越感に浸れます(笑)。
3月23日からはアメリカ人監督制作のJiro Dream of Sushiという映画が上映される予定です。
銀座にあるミシュラン 三つ星の『すきやばし次郎』の寿司職人 小野二郎さんのドキュメンタリー映画だそうで、ダンナも私も楽しみにしてます。
下の動画は映画の予告編
彼の世界中の美味しいものを求めていろいろな国を旅して紹介する番組Anthony Bourdain: No Reservationsは超人気番組です。
日本の特集も何度かありました。大阪の紹介は結構面白かったです。阪神タイガースにかなりはまってました(笑)。
ちなみに、私は『六甲おろし』を三番まで歌えます(笑)。甲子園球場の前を歩いて6年ほど学校に通ってたし.....。
ちなみに、私は『六甲おろし』を三番まで歌えます(笑)。甲子園球場の前を歩いて6年ほど学校に通ってたし.....。
大阪編 Part1(英語)
大阪編 Part2
大阪編 Part3
大阪編 Part4
大阪編 Part5
東京編 Part1(日本語字幕)
東京編 Part2
東京編 Part3
東京編 Part4
東京編 Part5 京都
北海道偏 Part1(英語)
北海道偏 Part2
北海道偏 Part3