ソノマ カウンティにあるアメリカ合衆国国家歴史登録財(National Register of Historic Places)をご紹介。
マリン カウンティのお隣はカリフォルニア ワイン カントリーとして有名なソノマカウンティ(Sonoma County)です。実は、ソノマはワインで有名なだけではありません。カリフォルニアの歴史を語る上でとっても重要な場所なのです。
この辺りの小学校では歴史の勉強を兼ねた遠足で必ず訪れます。
で、何がそんなに有名なのか....、とりあえず、この5つ
◆世界的に有名なワインの生産地である
丘陵地、平地、山地とバラエティーに富んだ地形に加え、アラスカ寒流が流れる太平洋沿岸側、朝夕の気温差が激しい内陸地と気候もバラエティーに富んでいるというのが葡萄栽培に適していた様で、さまざまな品種の良質の葡萄が栽培されていて、なんと200以上のワイナリーがあります。
◆1857年設立のカリフォルニアで最も古いワイナリー、ブエナ ビスタ ワイナリー(Buena Vista Winery)がある
◆ミッション(伝道教会)がある
カリフォルニアのミッション トレイルの最終地です。このミッション トレイルは1523年グァテマラから始まりメキシコ、アメリカへとつながっています。
アメリカ(カリフォルニア)に最初に建てられたミッションは1769年サンディエゴで、最後が1823年に建てられたソノマのミッションです。
ウィキペディア日本語版:カリフォルニア ミッション
ソノマのワインとミッションには深いつながりがあります。
ミサに使用するための葡萄酒を作るために、ミッションという品種の葡萄を栽培したのがカリフォルニアワインの始まりと言われているそうです。
ミッションとともに葡萄栽培もカリフォルニアを北上し、葡萄栽培に適した風土のソノマに定着したんでしょうね。
ミッション ソラノ |
◆古くからコーストミウォーク(Coast Miwok)というネイティブアメリカンの居住地域として知られている
最後になりましたが、実はこれが最も重要なのです。
◆ソノマ市(City of Sonoma)はカリフォルニア共和国(California Republic)の首都だった。
1579年のイギリスの海賊であり探検家のサー フランシス ドレイク(Sir Francis Drake)に始まるイギリス人の入植から始まります。
1602年〜1821年まではスペイン人、1812年〜1841年まではロシア人の入植があり、フォートロス(Fort Ross)というロシア人村の跡が博物館として残っています。
毛皮の貿易会社ロシアンーアメリカンカンパニーがあったところで、この人達がラッコの毛皮を根こそぎとってしまって、あの辺からラッコの姿が消えたのだそうです。
その後、1821年〜1823年までメキシコの統治となりますが、1823年にメキシコがスペインから独立し、メキシコ共和国となり、1823年〜1846年までメキシコ共和国の統治下となりました。
ところが、1846年6月、クーデターが起こり、カリフォルニアはメキシコ共和国から独立し、カリフォルニア共和国(California Republic)という独立国になります。
その時の首都がなんとソノマです。
その時、共和国の旗として首都ソノマに揚げられた旗があのベアーフラッグ(The bear flag)です。現在のカリフォルニア州旗の元になっているものです。オリジナルのベアーフラッグはミッションの隣りにある博物館に展示されています。
オリジナルのベアーフラッグ(カリフォルニア共和国の旗) |
ところが、このカリフォルニア共和国はたった25日間でアメリカ合衆国に吸収され消滅してしまいます。
1850年、カリフォルニア州が制定され、合衆国に統合されることになります。カリフォルニア州が制定された時に最初の27郡(カウンティ)の一つとしてソノマが加わり、現在に至っています。
下の旗が現在のカリフォルニア州の旗ですが、カリフォルニア共和国(California Republic)という名前がしっかり残っています。
現在のカリフォルニア州の旗 |
ソノマ プラザ |
アメリカ合衆国国定歴史建造物(National Historic Landmark)というアメリカ合衆国国家歴史登録財(National Register of Historic Places)に指定されています。
ソノマ市のダウンタウン一帯はソノマ州立歴史公園(Sonoma State Historic Park)になっています。歴史の好きな方、是非行ってみて下さい。
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