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2012年5月17日木曜日

大学受験@アメリカ その1

アメリカの大学受験は情報戦だと10年前くらいに聞いた事があります。ずっと人ごとでしたが、子供が高校生になってその意味を知ってちょっとびびっております。


アメリカの大学受験は本当に複雑です。日本の大学受験のように入学試験一発で合否が決まらないのです。
SAT(共通一次テストのようなもの)が満点で、GPA(成績)が4(オールA=4)でも合格できないことが普通にあるというのがアメリカの大学受験の難しさなんだそうです。
入学試験でいい点取った人から順番に合格ってわけではありません。


各大学にはアドミッション(Admission)というのがあって、大学の必要としている学生の条件がいろいろ違うのだそうです。
大学は理想の大学象を作り上げるためにどのような学生で構成したらよいのかということから学生の多様性を求めているそうです。また高校の現時点での成績だけが良い学生よりも、ポテンシャル(潜在的な可能性)のある学生が欲しいらしいです。そして卒業生の全米ネットワークを持つ事によって将来の大学と在校生や卒業生のメリットも考えているわけです。


日本の大学受験では考えられないようなことなんですが、例えば、
同じ州からの学生の比率が大きすぎるから他州からの学生を多く入れる。
女性が多いから男性を入れる。
白人が多いから他の人種を入れる。
アピールできるものが何かある。
どんなポテンシャルがあるか
などなど、選考基準が80〜100項目に細かくカテゴライズされているんだそうです。


これはSEM (Strategic Enrollment Management 戦略的受験者管理システム) と呼ばれていて、限られた資金で戦略的に必要なというか大学にとって有益な学生をとる方法だそうで......。


そのため、アプリケーションエッセイは非常に重要で、ここでどれだけ自分をアピールするかにかかってくるらしいのですが、人種や性別や住んでいる州の比率がアドミッションに加えられていると、狭き門になったりするわけです。


その結果、自分よりSATとGPAが低い生徒の方が合格したなんてことはあたりまえのように起こっているということです。


聞くところによると、近年この傾向は強くなってきているようで、SATスコアを全く見ないで、アプリケーション、エッセイで合否を決める大学も出てきているらしいです。


とはいえ、一定の成績(学力)があるというのは当然のことですし、大学ごとに成績の基準はあるわけで。


有名大学だとGPAは4以上とかSATは満点に近いというような生徒が受験してくるわけで、成績で優劣つけがたい。もちろん上から成績の良い順に合格させれば済むことでしょうが、そうすると同じような学生ばっかりになって理想の大学像というかユニークさや多様性もなくなるわけで、似たような成績だったら大学に入ってから...というポテンシャルのある方を取りたがるということなんでしょうね。勉強しかできない人はいらないということなんでしょう。
日本でも言いません?東大までの人、東大からの人って。
大学に入っておしまいじゃないですからね。〜からの人が欲しいのですね。




つづきは
大学受験@アメリカ その2
大学受験@アメリカ その3


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