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2012年3月18日日曜日

『年金・国籍選択・老後の日本帰国』その1


先日行った日本町放談会での『年金・国籍選択・老後の日本帰国』という講演会で聞いてきた話を....かいつまんで.....。


【日米の年金】
1)日本の年金は25年以上加入が必要だけど、途中でアメリカに移住してしまって加入期間が足りない場合。
1.カラ期間を活用する:1961年4月以降20歳〜60歳までに海外で日本国籍で在住していた期間をカラ期間として加入期間に加算できる。

2.国民年金に任意で加入:アメリカに移住しても、国民年金を払い続ける。これも日本国籍で在住している場合

3.日米社会保障協定の活用:米国年金に加入した期間を加算する。


と3つの方法で年金受給資格を得るための25年をクリアさせることができます。

※米国籍でも日本の年金は受給できます。但し、日本国籍である間に日本の年金受給資格を取得しておかないとだめです。でも、不足期間分を日米社会保障協定の活用で埋める場合は日本国籍でなくてもかまいません。


この講演会で新事実が!日本の厚生年金をもらっている人はアメリカの年金が減額されます。但し、国民年金や遺族年金の受給者、そして30年以上高額のソーシャルセキュリティーを払い続けた人は対象になりません。
これを棚ぼた排除条項(WEP/Windfall Elimination Provisionって言うらしいです。棚ぼたかよ.....川 ̄ー ̄;A" 
アメリカ有利な条約だな。こういった棚ぼた排除条項とかTPPとか....、幕末に江戸幕府がアメリカと結ばされた不平等条約(日米修好通称条約)を思い浮かべますね......。で、このWEPを何とかしてよ....という話もちらほらでているらしいですが、アメリカがウンというはずがない。


で、めでたく日本の年金を受給することになったら.....、アメリカの銀行に振込可能なんだそうですが、振込の度に手数料を20ドルくらい取られるそうです。少ない年金の上、毎回手数料20ドルは痛いですね。そこで手数料を取らない銀行に口座を開設する事をおすすめしますとのことでした。


その銀行とはUNION BANKです。ここの親会社は三菱銀行(現在の東京三菱UFJですか?)ということで、日本からの年金振込の際の手数料は無料だそうです。
他の銀行の場合、手数料は取りますが、その銀行で必要書類を作成して手続きをすると、手数料の払い戻しをしてくれるんだそうです。


但し、アメリカの銀行は面倒だから嫌がる、あるいは知らないのだそうです。だからUNION BANKに口座を持っていた方が楽です。
それから、日本の銀行では非居住者預金口座が開設できるので、そこに日本での口座を持っておく事もすすめられました。UNION BANKとの兼ね合いで、東京三菱UFJに持っておくのがいいかもしれませんね。


あ、そうそう。アメリカ人配偶者と離別あるいは死別した場合、日本人妻は婚姻関係が10年以上で、62歳以上で受給開始時に独身であれば、その元夫の年金をもらえるそうです。そういえば、もうすぐ結婚18年ですから、ひとつ条件をクリアーしてますね(笑)。



※関連記事
年金・国籍選択・老後の日本帰国 その2

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4 件のコメント:

  1. そうなんですかー。 いつかちゃんと調べなきゃって思ってたので教えて頂いて助かります。非居住者預金口座もあるといろいろ便利ですよね。いつも有益な情報ありがとうございます。

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  2. 以前、この講演会に出席した時は、この「棚ぼた排除条項」の話はなかったな。。
    日本で年金もらってるって事が、アメリカのソーシャルセキィリテイーの所で、わかっちゃうようなシステムになっているって事なのね?
    う~~~~んん。厳しい老後が待っているのねえ。。。

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  3. Toyo1gakuさん
    コメントありがとうございます。お久しぶりです。お元気でしょうか?
    ほんと、わからない事だらけなんですが、そんな事があると言う事すら知らないわけで調べる事すらしません(笑)。こういう機会あって助かりました。でもまだまだいろんなことがありそうで....川^_^;儿

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  4. 3児の母さん
    コメントありがとうございます。
    この棚ぼた...は日本の厚生年金の受給者が対象です。国民年金と厚生年金は受給額が違うので。アメリカ側ではチェックの手段はないです。自己申告です。正直に深刻しないとバレたときの罰則が怖いのがアメリカです。

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