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2011年5月15日日曜日

学校-その5 オープンハウスと寄付金

マリン カウンティとはまったく関係のない話ですが、ちょっとこっちの教育や学校事情のことを書いてみたくて・・・・学校シリーズ


オープンハウス
こっちの学校には参加日というものがありません。
代わりにオープンハウスといものがあります。たいていは学年の最後の方にあるのですが、一年間のプロジェクトや宿題などがクラスに展示されているのを親が見に行き、子供達は一生懸命、説明をするわけです。なかなかいい光景ですよ。
オープンハウスは夜の6時から8時過ぎまでの時間帯に行われます。仕事をしていて昼間に学校に来られない人はたくさんいるわけですから、ありがたい配慮ですね。新学期の説明会も夜に行われます。


ファンドレイジング
公立学校は学区ごとにファンドレイジングを活発に行っています。地元のお店や企業なども寄付をしてくれますが、子供達がお世話になっているわけで、親達も寄付をするわけです。


これも寄付ですから、一切の強制はありません。
まずは新学期が始まると、各家庭に寄付の依頼がきます。児童一人につき寄付金の目安というのがあって、これは学区によって額が違います。ちなみにうちの学区は児童一人につき750ドル冷や汗
あ〜そうそう、ティブロンのあたりでは1,500ドルって聞いた事があります。さすがです(笑)
この他にも一年を通して学区や学校でいろんなイベントが企画されていて、出品するものは当然、親や企業の寄付、運営も保護者ボランティア、そしてそこでの売り上げも寄付金となります。うちの小学校は毎年10月にオクトーバーフェストというイベントをするのですが、これで5万ドル(約500万円)くらいお金が集まっています。すごいです。


時々どのくらい集まったか、中間発表まであります(笑)
今から6〜7年前だったか、中間発表というものを初めて見た時は驚きました。ええ〜〜っ、学区のファンドレイジングでこんなに集めるものなの????その額 $650,000(約6500万円)、目標$800,000(約8000万円)でした。
これがまたすごいのですよ、すごいお金持ちの学区では億単位のお金を集めます。


ロス(Ross)という町には公立学校が一つしかありません。そのK〜8の学校(コミュニティお抱えの私立学校のようなもの)は2年近くかけて、全校舎を建て替え、この夏完成です。すごっ。子供が1万ドル(100万円)の小切手を学校に持ってくるって聞いたことがあります。
それにしても、公立学校とは思えない美しさです。

うちの小学校はファンドレイジングのおかげで図書館を建て直し、音楽の授業で使うバイオリンを買いそろえたりと、かなりめぐまれている方かもしれません。


カリフォルニア州の教育予算は全米ワースト10に入っています。一番いいのはやっぱりマサチューセッツ州でしょうねぇ(想像ですが....)
シュワちゃんが知事の時に教育予算をカットしまくり、親は怒り心頭で、知事が変わってホッとしています。


州の教育予算がカットされ、それでなくてもお金が無いのに、寄付金までも集まらなかった場合はどうなるか、ベイエリアでもあっちこっちの公立学校がとんでもない状態に陥っています。
教職員の解雇。専任教師を雇ったり、教材や備品を購入したり、設備を維持するためのお金がないので、音楽、体育、美術の授業を廃止。音楽、体育、美術の授業ができない学校があるのですよ。日本では考えられないような事ばかりです。

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