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2011年5月8日日曜日

学校-その2 プレゼンとボランティア

マリン カウンティとはまったく関係のない話ですが、ちょっとこっちの教育や学校事情のことを書いてみたくて・・・・学校シリーズ


私は幼稚園から大学まで日本で教育を受けたので、アメリカの教育のことを全く知りませんでしたが、息子達を通してアメリカの学校での体験は非常に興味深いものでした


プレゼンテーション スキルを育てる
幼稚園ではスターウィークというのがありました。
家族の紹介、自分の好きなおもちゃや本の紹介など、なんでもいいのです。みんなの前で自分のことを紹介するわけです。各児童、月〜金の5日間、朝10分程度、週代わりで交代で回ってきます。発表が終わったら、他の児童は良かったことなどを手を上げて発表します。実は幼稚園の前に行くプリスクールでもこういうことをやっています。


アメリカの子供達が人前で物怖じせず、自分の意見をしっかりまとめて、はっきり発言できるのは、小さいころからのこういったプレゼンテーションのトレーニングの賜物だと思います。こういうプレゼンのトレーニングは小学校2年生くらいまでやっていました。


長男が小学校1年生の時、日本の小学校に2週間体験入学したのですが、その際、このプレゼン能力は先生方にかなりの衝撃を与えたようでした(笑)




保護者ボランティアで学校は成り立っている
特にK〜5年生の小学校では保護者達のボランティアで学校が成り立っていると言っても過言ではありません。
算数やリーディングの授業には先生のサポートに複数の保護者がボランティで入ります。教えるのはもちろん先生ですが、児童たちがちゃんと理解できているか、ちゃんとついて来ているか、問題は解けているか、細かくサポートしています。


私は長男が幼稚園の時に1年間(毎週火曜日の午前1時間)アートクラスのボランティアをしました。児童が絵を描いたり工作をする手伝い、道具や材料の準備に片付けなど。


次男が1年生の時には1年間(毎週月曜日の朝1時間)宿題のボランティアをしました。
先生のチェックが済んだ宿題を各児童のファイルにセットしたり、新たな宿題などの配布物を児童分コピーし、ホッチキスでとめて、児童のファイルにセットしたりする作業です。


こういった親のボランティアによって、先生は授業に専念できます。それに親も学校で子供達がどんな勉強をしているか知ることができます。
そして、クラスの児童も保護者もみんなの名前も顔も覚えます。
わざわざ参観日や懇談をしなくても日常のボランティアでほぼ用が足せています。
これはいいシステムだなぁと感心しました。


日本の学校に体験入学した時に、担任の先生に宿題のコピーやホッチキスどめをお手伝いしましょうかといつもの癖で言ったことがあるのですが、先生は大あわてで、いえいえそんなことを保護者の方にして頂く訳には.......と。
日本の先生は大変です。


さて、このボランティア活動ですが、いろんなのが用意されています。




新学期が始まる時に各自登録します。
ここが日本と違う所で、一切の強制はありません、もちろん当番も無しです。
そう、当番ではありません ボランティアです
できる人ができることをするのです。

仕事をしているので日中学校にボランティアに行けない人はしなくて良いのです。
小さい子供がいるので参加できない人は参加しなくて良いのです。


参加しないからといって、陰口をたたかれたり、かならず2回は何かに参加して下さいなどと言われるようなこともありません。


ペアレンツ クラブというPTAのようなのも、もちろんあります。
これも他のボランティア同様、参加したい人がするのです。当番も強制も無し。
ボランティアの本来あるべき姿ですね。
アメリカの人々のこのボランティア精神はすごいです。


で、当番も強制も無く、そんなにたくさんのボランティアが集まるのか....という疑問もわいてくるでしょう。
それが、申し込んでも切られるほどいっぱい集まります(笑)
毎年人集めに苦労することはないのです。


そう、ここでひとつ大切な要素があるのです。
高級住宅地の中にある学校はレベルが高いということを、”その1”に書きました。


高級住宅地と言われている所に住む人々のインテリジェンスは高く教育熱心なので、寄付やボランティア活動などで学校に積極的に関わっているのです。だから学校のレベルが高いのではないかと思います。

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